日下部、表、ジャンが首位発進!有村らが追う
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント初日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6,525ヤード(パー72)
国内女子ツアー第21戦「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の初日、表純子、ジャン・ウンビ、日下部智子の3選手が通算4アンダーで首位に並んでいる。昨年はアン・ソンジュが16アンダーで優勝を飾ったコース。今年もバーディ合戦が展開され、上位は首位と3打差以内に34人がひしめく混戦模様となっている。
通算3アンダー、1打差の4位タイで続くのは有村智恵、笠りつ子、不動裕理ら9選手。ディフェンディングチャンピオンのアン・ソンジュは通算2アンダーの13位タイ、一方ホステスプロの福嶋晃子は通算2オーバーの68位タイと出遅れている。
また、先週プレーオフに進出し復調の兆しを見せた諸見里しのぶは、横峯さくららと並び通算1アンダー、18位タイとまずまずのスタートを切っている。
<不調続きのパットに光明 日下部は自身初の首位奪取>
前半のインは、12番(パー3)で叩いたボギーを除いてすべてパー。おとなしい滑り出しから一転、折り返し後の後半アウトでチャージをかけた。1番のバーディでイーブンに戻すと、2番(パー5)では12mをねじ込み、さらに3番もチャンスを決めて3連続バーディ。6番でも再び12mのバーディパットを沈めるなど、6つのバーディを量産した。
10年のシード喪失から2年間、QT出場を余儀なくされる苦しいシーズンが続いている。昨年末のQTで37位に入り出場権を獲得した今季も、5月から7月にかけて7試合連続で予選落ちを喫するなど低迷。「パターで苦しんでいた」と特にグリーン上で振るわず、パターやグリップの握りを変えるなどの試行錯誤を繰り返してきた。
光明が見え始めたのは、先週の「meijiカップ」から。これまでのクロスハンドから、両手を重ねるようにグリップを握り、「肩でスムーズにストロークができるようになった」とパットの安定感が増した。この日、「久々にこんなにパットが入った」と自身も驚きの25パット。会心のプレーで、自身初めてとなる首位奪取へとつなげた。
とはいえ、まだまだ自身の中には「正直、(手応えは)あまりない」と半信半疑の様子。「予選落ちが続いているので、取りあえずは予選を通過して最終日につなげたい」と控えめな目標を掲げる。同じ首位には2人、さらに1打差には9人がひしめく混戦模様。不動、有村ら実力者たちが背後に迫る中、明日のムービングデーを乗り切ることができるか。