混戦の幕開け! 馬場とルーキーの青木が首位タイ
◇国内女子◇ヨネックスレディスゴルフトーナメント 初日◇ヨネックスCC(新潟県)◇6370ヤード(パー72)
僅差で多くの選手たちがひしめき合う混戦をリードしたのは、3アンダーでホールアウトした馬場ゆかりとルーキーの青木瀬令奈。全体的に伸び悩む展開で着実にスコアを伸ばし、首位タイと絶好のスタートを切った。
2アンダーの3位タイには、大会連覇を狙う茂木宏美のほか、ホステスプロで地元の若林舞衣子、笠りつ子、14歳のアマチュア・永井花奈ら9人がグループを形成。さらに1アンダーの12位タイグループには、横峯さくら、斉藤愛璃、北田瑠衣、アマチュアの西村美希ら9人が続いている。有村智恵は1オーバーの32位タイ、不動裕理は2オーバーの46位タイ。なお、賞金ランクトップを走るアン・ソンジュは、体調不良によりスタート前に欠場を表明している。
<青木瀬令奈、ウェイティングからの大躍進!>
国内女子ツアーには、現地ウェイティングという制度がある。大会に出場予定だった選手が当週になってなんらかの理由で欠場する場合、現地に来てウェイティング登録をすれば、QTランキング順に出場資格を得ることができる。この日、首位タイスタートを切った青木瀬令奈は、QT123位ながら水曜日に練習ラウンドがてらに新潟まで来てウェイティング登録を済ませると、いったん群馬へと帰宅。木曜日17時に出場できる旨の連絡を受けると、その晩22時に再び現地入りし、ウェイティング順位6番目でこの日のラウンドに臨んだ。
「私はトリッキーなコースが好き。曲がらないショットを武器にできる狭くて短いコースが得意」という青木。「試合に出られない分、(試合の)空気感に慣れるのに時間が掛かる」と、これまでは初日に出遅れることが多かったが、この日は5バーディ2ボギーの「69」。「今回は自分のゴルフができました」と胸を張った。
昨年プロテストに合格した19歳の青木の同期には、斉藤愛璃や工藤遥加といったプロがいる。「愛璃の優勝はみんなすごいびっくりした。でも同期としてうれしいし、刺激をいっぱい受けたので、自分も負けないようにしたい」と、切磋琢磨(せっさたくま)で上を目指す。次は自分の番。強い思いを抱き、2日目に挑む。