フォン・シャンシャンが首位! 上田、横峯は7位発進
国内女子◇フンドーキンレディース 初日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6,384ヤード(パー72)
先週のメジャー初戦に続き、海外勢の勢いが止まらない。フォン・シャンシャン(中国)が前半2番からの3連続を含む5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。全体的にスコアが伸び悩む中、2位に3打差をつける5アンダーで単独首位に立った。
2アンダーの単独2位には朴仁妃(韓国)。1アンダーの3位タイに、2週連続優勝がかかるアン・ソンジュ、全美貞ら韓国勢と、井芹美保子、森田理香子の4人が続いている。イーブンパーの7位タイグループには、横峯さくら、上田桃子、金田久美子、笠りつ子らと並び、15歳のアマチュア・森田遥が入っている。有村智恵は2オーバーの25位タイ。ディフェンディングチャンピオンの佐伯三貴は、6オーバーの75位タイと大きく出遅れた。
<中国のシャンシャンがノーボギーで単独首位>
アップダウンが激しく、風が吹いたことで硬いグリーンの攻略に苦戦し、アンダーパーが6人しかいない展開で単独首位に立ったのは中国のフォン・シャンシャンだった。2番から3連続バーディを奪い、12番、16番のパー3ではグリーン手前のバンカーから15ヤードをチップインで決めて6バーディを奪った。
この日のフォンにはツキもあった。最終18番は2打目が前上がりの難しいライで、風がアゲンストだったこともあり、低いボールを打とうと思ったが、打った瞬間ボールは予想外に左に飛び出してしまった。“あれっ”という表情をしたフォン、そしてキャディも完全にボールの行方を見失った。そのボールはグリーンのはるか左、ギャラリースタンドの後ろに飛んでしまった。しかし、救済でピンが狙える位置から3打目を打ち、無事にパーセーブすることができた。
「今日のピンチは18番ぐらいです。グリーンを外したのも3回で、その1回はチップインバーディでしたし。風は難しかったですね、ティグラウンドとグリーン上で感じ方が違いました。その風の読みが上手くいきました」と、ニコニコ笑顔のフォン。「今日は良いスコアでしたが、あと2日も同じようなゴルフが出来るとは限らないので、努力してベストを尽くしたい」と気を引き締める。目尻をさげた屈託のない笑顔が3日間続くか注目だ。