全美貞が首位を快走! 有村が5位に急浮上
◇国内女子◇LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ3日目◇宮崎カントリークラブ(宮崎)◇6,482ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数:4933人
単独首位からスタートした全美貞(韓国)が、メジャー初制覇に向けて磐石の態勢を築いた。この日5バーディ、2ボギーと3つ伸ばし、通算7アンダーでホールアウト。2位とのリードを3打差に広げ、明日の最終日を迎える。
通算4アンダーの単独2位に宋ボベ(韓国)。通算3アンダーの3位タイに、不動裕理と北田瑠衣が浮上。通算2アンダーの単独5位には、この日のベストスコアとなる「66」をマークし13位タイからジャンプアップした有村智恵がつけている。上田桃子は通算8オーバーの20位。横峯さくらは通算9オーバーの21位タイと苦戦が続いている。
<有村智恵がノーボギーの「66」で5位に浮上>
先週まで不調に苦しんでいたショットも、最終戦のラウンドを消化するごとにその精度が戻ってきた。大会3日目、風も弱くコンディションに恵まれたとはいえ、有村の「66」はこの日ダントツのベストスコア。しかもノーボギーでのラウンドに「ノーボギーは自信を持っていいと思う。良いゴルフができたと思う」と、満足そうにほほ笑んだ。
4番では12m、15番では18mとロングパットがカップに沈む。最終18番でもピン横から「50~60cm切れる」というフックラインを沈めて、「ラッキーな一日でした」と振り返った。「(パッティングでは)フックラインの調子が悪くてイメージが出なかったけど、感覚で立つようにしたら良くなった」と、細かいターゲットを設定せずに、フィーリング重視としたことが好結果につながったという。
首位と5打差の5位で迎える最終日。ここは簡単にボギーもダブルボギーも出るコースだ。「このコースは上が見えた時のゴルフがまた違ってくる。その中で自分のゴルフができれば良い1年だったと言えると思います」。今季3勝の有村が、今シーズンの締めくくりにふさわしい位置で最終日に挑む。
<「今日は奇跡?」北田瑠衣が4連続バーディで猛追>
ここ最近、トーナメント会場には常に5~6本のパターを持ち込んで試行錯誤を繰り返していたという北田瑠衣。「でも、ミズノ(クラシック)からネバコンのL字マレットに変えたら良くなって、ようやくこの1本だけを持ち歩けるようになりました」と、シーズン終盤にようやく信頼できる相棒に巡り会えた。
それでも、初日、2日目はそれぞれ1バーディ。この日は7バーディを量産したが「パターは3日間安定していて、昨日までは思ったところに打てても入らなかった。今日は奇跡というか・・・」と結果の違いに戸惑う北田。「明日は頭を切り替えて、スコアを伸ばしたいというよりも極力落とさないようにしたいです」と、謙虚な目標を設定した。
<全美貞が首位キープ!3打差で最終日へ>
2位に2打差の単独首位でスタートした全美貞は、1番2番と連続バーディを奪うものの、5番(パー3)、9番(パー5)と中盤でボギーを叩き一時暗雲が立ちこめる。しかし、折り返した11番(パー5)で2mのバーディパットを沈めると、そこから2つのバーディを追加して通算7アンダーでのフィニッシュ。「今日は100点満点です」と満足そうにほほ笑んだ。今大会7度目の出場でついに優勝をつかめるか?「(優勝は)あまり考えないで、自分のプレーに集中していきたい」と気合を込めた。