有村智恵、アン・ソンジュが首位で最終日へ!さくらはホールインワン!
兵庫県にある六甲国際GCで開催されている国内女子ツアー第10戦「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」3日目。今季初優勝を狙う有村智恵は7アンダーの2位タイからスタートし、6バーディ、1ボギーの「67」をマーク。最終日を前に、通算12アンダーとして韓国のアン・ソンジュと並んで首位タイに立った。
1打差の3位タイには茂木宏美と李知姫(韓国)。茂木は「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」に続く今季2勝目に向け好位置につけている。
3アンダーの14位タイからスタートした宮里藍は4バーディ、1ボギーの「69」で回り通算6アンダーの6位タイに浮上した。
また、横峯さくらは前半インの17番(パー3)、7番アイアンでの一打でホールインワンを達成した。「ちょっと強いかと思ったのですが、びっくりでした。ボールマークも1メートルくらい手前にあったので」。ティグラウンドでガッツポーズを作り、賞金100万円を獲得した。エースはプロ転向後、昨年優勝した「マスターズGCレディース」最終日以来2度目となる。スコアは「69」で、イーブンパーの36位タイから通算3アンダーの17位タイに順位を上げた。
<有村、待望の今季初勝利に王手!>
首位を1打差で追う有村は、スタートホールの1番(パー5)で2メートルのバーディチャンスを逃すものの、続く2番で10メートルを捻じ込む会心のバーディに笑顔を弾かせた。さらに4番(パー5)でもバーディを奪い、早々に単独首位に浮上。後半も12番(パー5)から3連続バーディと最後まで勢いは衰えず、6バーディ、1ボギーの「65」。国内ではおよそ7ヶ月ぶりとなる最終日最終組での戦いに、「どのくらいぶりか分からないけど、願ってもない状況です」と語気を強める。1年以上も優勝から遠ざかる中で、「体力が足りない」と最終日に後退するケースが目立っていたが、「今はスタミナも残っているし、体のケアもできている。(最終日も)5アンダーか6アンダーを出したい」と、小さな体に気力を漲らせていた。
<首位タイのアン「欲張らないように」>
前半は9つのパーを並べる静かな内容。「欲張ったのかな、と反省して、ラクに行こうと切り替えた」という後半は、対照的なバーディラッシュを演じた。10番で2メートル、11番(パー3)で5メートル、12番(パー5)で2メートルを沈めて3連続バーディ。さらに14番(パー5)、17番(パー3)とバーディを重ね、終わって見れば5バーディ、ノーボギー。会心のバックナインに「満足です」と目を細めた。「今日の前半のように欲張ると、ドライバーが曲がって良い結果が出ない」と話すアン。明日は無欲を貫き、今季2勝目に挑む構えだ。
<茂木「自信を持ってやれている」>
有村、アンと同じく2位タイからスタートした茂木は、こちらも負けず劣らずの5バーディ、1ボギー。明日は最終組で2人との直接対決に挑む。「(先月の)フンドーキンからパットの調子が良くなって、今年はパーオン率も上がっている。自身を持ってやれていることが大きい」と、3週前の今季初勝利を含む、最近の好調ぶりを分析する。さらに1勝を挙げたことで、自らのプレースタイルに自信を深めた。「他の選手はアイアンを使うところで、フェアウエーウッドでしっかりパーオンさせる」。この日も5番アイアン代わりに入れる11番ウッドで13番、17番(パー3)のバーディに繋げ、飛距離不足のハンデを感じさせないプレーを披露。今週を単独2位以上で終えれば、「全英リコー女子オープン」の出場権も確定する。「2人についていけるように頑張りたい」と静かに闘志を燃やしていた。