最終ホールのバーディで決着!谷口拓也が先輩谷原に競り勝つ
北海道の小樽カントリー倶楽部で開催されている、国内男子ツアー第11戦「サン・クロレラ クラシック」最終日。小雨まじりの天候ながら、小樽CC特有の海風はほとんど吹かないコンディションの中、最終18番まで勝者がわからない熾烈な戦いが繰り広げられた。
難攻不落の小樽CCでの激戦を制したのは、4アンダー「68」をマークした谷口拓也。通算4アンダーとし、2004年のアイフルカップ以来4年ぶりとなるツアー2勝目を手にした。通算3アンダーの単独2位には谷原秀人。さらに1打差の通算2アンダー単独3位にはドンファン(韓国)が入っている。
首位と1打差の通算イーブンパーの2位タイからスタートした谷口は、東北福祉大の先輩であり、尊敬するプロゴルファーでもある谷原秀人との最終組での優勝争いを楽しんだ。谷原がバーディを取れば、谷口も入れ返すという一進一退の攻防のまま、スコアは共に3アンダーと並んだまま最終18番を迎えた。
最終18番は462ヤードと最難関のパー4。このホールで谷口はティショット右ラフに入れるものの、ラッキーにもライが驚くほど良く、セカンドショットをピン奥2メートルにつける。対する谷原がグリーン奥からのバーディパットを外し、谷口が2メートルを沈め激戦に終止符を打った。
「振り返ると4日間、常に冷静にプレーすることができたし、ラフに入ってもいつもライが良かったですね。距離がある小樽CCで優勝できたのはこれからの自信になります」と4年ぶりの優勝を噛み締めた谷口拓也。次の目標は日本オープンと断言。今年の舞台は古賀ゴルフクラブ。難度の高いコースに強い谷口がどのようなプレーを見せるのか、今から楽しみだ。
なお通算1オーバーの4位タイには、この日6連続バーディを奪い「66」をマークしたデビッド・スメイルをはじめ、原口鉄也、武藤俊憲、兼本貴司の4人が入っている。また、注目の石川遼は4アンダー「68」をマーク。通算11オーバーの41位タイまで順位を上げ4日間のプレーを終えている。