1998年 PGAフィランスロピートーナメント

丸山茂樹、64をマークしてダントツ首位!

1998/07/04 18:00

こんな丸山の快進撃を見るのも久しぶりな気がする。ほとんど文句なしの64。これで3日間、64、65、66と数字が並んだ。 カードではないが明日、63か67をだすときれいなストレートになる。鈴木亨も猛烈に追い込み、最終日はほぼマッチプレーの様相となった。田中秀道深堀圭一郎も67と好スコアで追いかけてはいるが、ちょっと間に合わなかった。

丸山茂樹はアウトで3バーディの32。面白いことにこの9ホール、すべて1パットだった。つまりバーディパットの決まったホールが3つ。パーを拾ったホールが6つ。「アンビリーバブル!」と本人もびっくりのラウンドだった。パットがゼロというホールがあっての9パットなら経験しているが「ぜんぶ1パットなんて生まれて初めてです」

この日のコースは36度近い暑さ。芝生の上は照り返しがあるため、実際の暑さは40度をゆうに越えていたのではないだろうか。「暑さで何をやっているのか、わからなかった。体の重心が上にくるというか、体が浮いてしまって、自分のゴルフができなかった。8番ぐらいからようやく重心を沈めることができるようになった」
この試合を終えると9月まで国内のトーメントがない。全英オープン出場、CM撮影、休養、トレーニング、全米プロ、ワールドシリーズと予定が続く。そして「成田からそのまま北海道に直行してマッチプレーに出ます」

この丸山に「あの先輩は意外性の人物で4コーナーが強いから。要注意人物」と警戒されているのが鈴木亨。4番ホールでダボを叩きながら9バーディを沈めての64をマークした。パット数は11、13の計24パット。
「丸山がどんどんスコアを伸ばしていくから、こっちも行かないと面目なくなっちゃうと思って」イケイケモードで攻め続けた。6番から10番までは5連続のバーディだった。
「これだけ暑いとスウィングも悪くなるし、だらけるし、疲れます。でもスコアが悪いともっと疲れます。いいスコアを出すことが最大の暑さ対策だと思いますよ」
今の日本でジャンボの次に位置しているのは丸山だという。その丸山と互角に戦かってみたい。「勝てれば問題ないけど、そうでなくてもデードヒートの戦いをしたいですね」 もちろん、勝った後には5年シードが待っている。「5年シードを取れれば、もうちっと世界にも目が向きますから。・・・欲しいですね」

1998年 PGAフィランスロピートーナメント