首位はB.ジョーンズ 片山晋呉が2位タイ 松山英樹はプロ初の予選落ち
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7404ヤード(パー72)
初日に続き上位陣がバーディラッシュを繰り広げ、「66」と6ストローク伸ばしたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)が通算11アンダーとして単独首位に浮上した。1打差の2位には5シーズンぶりの勝利に期待がかかる片山晋呉と、この日1イーグル、9バーディの「61」を叩き出した韓国のS.H.キム。さらに1打差の通算8アンダー4位タイに川岸良兼、キム・キョンテ(韓国)、額賀辰徳、呉阿順(中国)らがつけている。
その一方で、多くの実力者たちが相次いで決勝ラウンド進出を逃す波乱があった。藤田寛之、池田勇太、谷口徹らは通算イーブンパーの71位タイ、藤本佳則は1オーバーの87位タイに沈み、2日間で姿を消すことに。初日1オーバーの79位タイと出遅れていたスーパールーキー、松山英樹もノーバーディ、1ボギーの「73」と苦しみ、通算2オーバーの98位タイでプロ転向後初の予選落ちを喫した。
<ブレンダン・ジョーンズ「スマートにプレーできた」>
2日間36ホールを11バーディ、ノーボギー。04年の同大会覇者、ブレンダン・ジョーンズが、完璧な2日間のラウンドで単独首位に浮上した。「今年はラフが深くないし、いつもより易しいね」とブレンダン。「スマートなプレーを心掛けて、正しい場所に球を運ぶプレーができた」と笑顔を見せた。
今季は国内開幕から2戦連続でトップ10入りを果たしたブレンダンだが、その後はオープンウィークの度にオーストラリアへと戻り、6歳と2歳の子供に会う生活。「試合が無いのに戻らないと、奥さんに離婚されちゃうからね」と笑うが、「流れを作るのは難しい」と、頻繁に国境を越えていて試合モードに切り替えるのは容易ではない。先週はついに予選落ちの憂き目にもあった。
今季に入って、アイアンは既に4セット目というブレンダンだが、「古いウェッジに戻して、ようやく調子を取り戻しつつある」と、兆しは見えてきた。今大会で4位以内に入れば「全英オープン」の道も開かれるが、「もちろん脳裏には浮かぶけど、あまり考えないようにしている。目の前のトーナメント1つ1つに集中してプレーしたい」と、あえて意識からは消している。「この2日間と同じように、“キープ・スマート”でプレーしたいね」と、まずは目の前の大会に集中する。