首位に丸山大、小平ら4人 松山は6位タイで決勝へ
◇国内男子◇ダイヤモンドカップゴルフ 2日目◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇7190ヤード(パー72)
通算6アンダーで首位に並んだのは、単独首位から後続に飲みこまれた丸山大輔、I.J.ジャンとイ・キョンフン(ともに韓国)、この日のベストスコア「67」をマークした小平智の4人。初日から続く混戦模様はより激しさを増し、決勝ラウンドに突入する。
通算5アンダーの単独5位に片岡大育。通算4アンダーの6位タイに、松山英樹、山下和宏、貞方章男、ブラッド・ケネディ(オーストラリア)の4人が続く。27位タイからスタートした松山は、3バーディ、ノーボギーの「69」。27位タイからの急浮上、首位に2打差へと詰め寄って後半戦へと折り返した。
また、前年優勝の藤田寛之は「76」と4つ落とし、通算4オーバーの78位タイで今季3度目の予選落ち。ディフェンディングチャンピオンが早々に姿を消している。
<首位タイの小平智 先輩プロからの忠告でパット練習>
「練習ラウンドの時には予選を通れる気がしなかった」。23歳の小平にとって、難関・大洗は当初、計り知れないほどの強敵だった。鹿島灘から吹き付ける強烈な海風、そして上空に迫り出た松林・・・ベテラン選手たちも攻めあぐねる国内屈指のシーサイドコース。しかし1アンダーの27位タイから出たこの2日目に、ハーフターン直後の10番(パー4)でのイーグルに加え、3バーディを奪って「67」を記録。首位グループの一角に名を連ねた。
2週前の「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」では最終日最終組でプレー。5位に終わったが「最後は耐えられたし、ベストフィニッシュができた。得たものは大きかった」という。今季の好調を支えているのが、弱点だったパッティング技術の向上。かねてからショットへの定評はあった一方で、横尾要、井上信、原口鉄也ら先輩プロからは「ショットの練習はしなくていいから、パットを練習しろ!」と忠告を受けていた。
「飽きっぽいので・・・。ショットの練習の方が面白いじゃないですか・・・」という気持ちを必死に抑え、練習グリーンで過ごす時間をようやく増やしたのが昨季中盤。「(ショットとパットの練習の比が)9:1だったのが、やっと6:4くらいになった。ちょっとは短気じゃなくなっているかも」と苦笑いで言う。
練習への取り組み方だけでなく、ここ大洗は忍耐強さを測るには絶好の場所。「まずはパーを積み重ねてやっていきたい」と静かに意気込んだ。