先週の勢いそのままに今野が2週連続優勝!
国内男子ツアー「アイフルカップ2002」最終日。初日から首位に立ち、調子の良さを発揮していた今野康晴が2週連続優勝を達成した。この優勝で賞金2,400万円を獲得した今野は、賞金ランキングが5位にランクアップ。そして5人目の今季2勝目達成者となった。
出だしでバーディを奪い、ツアー新記録となる27アンダーに向けて絶好のスタートを切った。しかしプレッシャーを感じたのかその後はスコアが伸びず、我慢のゴルフが続いた。後続とはスコアが離れていたこともあり、大きなピンチを迎えることもなく、2バーディ、2ボギーのパープレーながら、先週に引き続き2週連続の優勝を果たした。
「2週連続優勝はできると思っていなかった。(尾崎)直道さんと3打離れた時点で勝利を意識するようになったが、13番ホールあたりから体が重くなって歩くのがやっとだった。最終日を首位で迎えると守りに入ってしまって、自分のゴルフができなかった。しかし昔より成長できたと思う。調子は良いので、3週連続優勝は体力次第ですね」
過去に挙げた3勝は、全て逆転での優勝だった。守りに入り自分のゴルフが崩れたというが、それでも勝てたのは、今野の言葉どおり進歩があったからに違いない。
そして1打差の2位には、伊沢利光が入った。伊沢は出だしから2連続バーディを奪い今野を脅かしたが、前半になんと3回もダブルボギーを叩いてしまった。後半に入り5バーディを奪って盛り返したが、時すでに遅し。しかし上がりの2ホールで連続バーディを奪うなど、ここぞという場面での勝負強さを発揮し、復調ぶりを見せてくれた。
「17番パー5のイーグルパットが決まっていれば優勝のチャンスはあった。パットは良くなったので、あとはドライバーと3番ウッドが良くなれば、全米プロに万全の状態で臨めると思う」
また2年ぶりの優勝が期待された尾崎直道だが、「全てがバラバラ。もう一回やり直すしかないかな」というコメントどおり5バーディ、5ボギーと出入りの激しいゴルフで17アンダー5位タイフィニッシュとなった。