藤田が単独首位に浮上! 3打差をつけて決勝へ
◇国内男子◇ダイヤモンドカップゴルフ 2日目◇ザ・カントリークラブ・ジャパン(千葉県)7199ヤード(パー72)
2位タイからスタートした藤田寛之が8バーディ、1ボギー、この日のベストスコアとなる「65」をマーク。2位に3打差をつけ、通算13アンダー単独首位に浮上した。
通算10アンダーの単独2位には、2週連続優勝がかかるジェイ・チョイ。2つ伸ばすにとどまり、単独首位から一歩後退して決勝ラウンドを迎える。通算9アンダーの単独3位にキラデク・アフィバーンラト(タイ)、通算8アンダーの単独4位に宮瀬博文が続く。片山晋呉とキム・キョンテ(韓国)は通算6アンダーの8位タイ。ディフェンディングチャンピオンの小田孔明は初日の出遅れが響き、カットラインに1打及ばずの通算イーブンパーで予選落ちを喫した。
<藤田寛之が今季2勝目に大きく前進>
初日のスコア「66」。だがそれも「物足りない」といわんばかりに、藤田は2日目も快調にスコアを伸ばした。出だしの1番(パー5)。左ラフからの第3打をきっちりピンそば1.5メートルにつけたのをきっかけに、いきなり3連続バーディでこの日のラウンドをスタート。早々に首位の座につくと、6番からは2連続バーディで前半アウトは「31」とした。
後半の最初の10番でフェアウェイからの第2打をグリーン奥のグラスバンカーに落としてボギーをたたき、前週からの「連続ノーボギー」の自己記録が65ホールで途切れてしまったが、後半も難なく3バーディを奪取。「ショットに関しては、今日は非常に良い状態だった。ラフからの難しい状況もあまり無かった」と、バーディ合戦を牽引した。
今季第2戦の「つるやオープン」以来となる2勝目へ向け、視界はよりクリアになった。今季はここまで開幕戦を制したブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)から、外国人選手と日本人選手が交互に優勝を飾っている。前週の第5戦「とおとうみ浜松オープン」ではジェイ・チョイ(米国)が勝利。順番で行けば「今週は日本人の番ですね」と苦笑いする。
昨今の韓国勢を中心とした海外出身選手のツアーでの台頭を、嘆くような国内の声も多い。だが藤田は「周りの方にもよく言われるが、とにかくみんな、必死に一生懸命やっている。強いか、弱いかの世界。意識するものではない」と国籍ではなく、能力を持った個々の選手自身にフォーカスすべきと説く。いま、日本ツアーを活性化させるために必要なこと。それを「絶対的に強い人間がいない。早くそういう存在が出てきて欲しい。それは、外国人でもいいと思うんですよね。それを追いかけてレベルが上がっていく。もちろん日本人だったら、より良いことですけど」と言う。
だがもちろん、藤田もその高みに近い存在であることは疑いようがない。「大切なのは決勝ラウンド。特に最終日に今日のようなゴルフができれば本物だと思う。今回はそれを知る良いチャンスかもしれない」と、大志を持って残り2日間を戦い抜く。