谷口、藤田、ドンファンが首位!石川は7位タイ
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ初日◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7,016ヤード(パー70)◇雨◇ギャラリー数:3187人
ツアー最終戦の初日に首位に立ったのは、4アンダーをマークした谷口徹、藤田寛之とドンファン(韓国)の3人。今季の優勝者と国内賞金ランキング25位までの28名が出場している今大会、初日は曇り空で冷たい空気がコースを覆う中、藤田と谷口は4バーディ、ノーボギーと安定したゴルフを展開した。
1打差の3アンダー4位タイは宮里優作、片山晋呉、平塚哲二の3人が並んでいる。さらに1打差の2アンダー7位タイには、石川遼、松村道央、ポール・シーハン(オーストラリア)、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、S.K.ホ(韓国)の5人が続いている。
今季、アマチュアとして史上3人目のツアー優勝という快挙を達成し、この大会に出場している松山英樹は、1アンダーで丸山大輔と並び12位タイ。松山の大学(東北福祉)での先輩にあたる池田勇太は、5オーバーの最下位と苦しいスタートになった。
<ディフェンディングチャンピオンが首位スタート!>
昨年大会で節目のツアー通算10勝目をマークした藤田が「66」をマークし首位タイ発進を決めた。出だしの1番で4メートルのバーディパットを沈めると、その後は2つのパー5(6番、14番)を確実にバーディとするなど4バーディをマーク。最終18番(パー3)で手前のエッジからパターで惜しくもバーディを逃したが「ああいうのが今日を物語っている。タッチが合っていた」と、むしろ好感触でノーボギーラウンドを振り返った。後半は1パットパーを並べるなど、ショットへの不安を口にするが「不安の中で10勝してますから。このままでいいんでしょうね」と笑みも見せる。「自分自身にも期待している。あと3日間、自分のゴルフを見つめながら、最後にチャンスがあるところで回りたい」と最終戦での今季初勝利に向け、静かに闘志を燃やした。
<片山晋呉の好発進を後押ししたのは…?>
トップに1打差で続いたのは永久シード権保持者の片山、ユーラシア大陸をまたにかけて戦う平塚、そして悲願の初勝利が待たれる宮里と、それぞれ個性を持った3選手。中でも同大会で過去2勝(2000年、02年)をマークしている片山は3バーディ、ノーボギーと淡々としたプレーを続け「いいスタート。無難というかね」と納得顔だ。この日、気温は6.4度と寒空の初日に。しかし「生まれて初めて“ヒートテック”を着た。980円だったのに!あったかい!」と万全の対策を講じた。3シーズンぶりの勝利が待たれる中「勝っていないだけで、ゴルフはいい。あとは何が足りないか、といえばそれは勝ち星だけ」。名手ぞろいの大舞台でその実力を誇示できるか。
<アマの松山英樹は12位発進 2日目は遼、ブレンダンと同組>
1年のツアーの締めくくりとなる、“エリート選手”たちが集う大会に、アマチュアプレーヤーが出場するのは2007年の石川遼に続く2人目。注目の松山は5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「69」と出入りの激しいゴルフながら、1アンダー12位タイとまずまずの初日を終えた。「細かいミスはたくさんあったけれど、スコアはアンダーパーで回れてよかった」。2日目は2007年大会最終日に「61」のコースレコードをマークしたブレンダン・ジョーンズ、そして同学年の石川遼と同組でラウンドする。