石川遼が後半伸ばし2位スタート!
国内男子ツアー18戦「キヤノンオープン」が、神奈川県にある戸塚カントリー倶楽部 西コースで開幕。大会初日はスコアの伸ばし合いになり、タイのチャワリット・プラポールが、8アンダーをマークして単独首位に立った。
1打差の7アンダー単独2位につけたのは、今季初勝利を狙う石川遼。スタートの10番でボギーをたたくなど前半は1アンダーに終わった石川。ところが、後半に入ると4つのバーディと1イーグルを奪った。
5アンダー3位タイには小山内護、ネベン・ベーシック(オーストラリア)、ブラッド・ケネディ(オーストラリア)、H.T.キム(韓国)の4人が並んでいる。さらに1打差の4アンダー7位タイには池田勇太、松村道央、小田龍一など8人が集団を形成している。
<石川遼は2位スタートも表情は引き締まったまま>
インスタートとなった初日の石川。後半アウトの中盤までショットとパットが噛み合わず、上位進出へ足踏みする場面もあったが、上がりの4ホールで5ストローク伸ばしてフィニッシュした。7番(パー5)ではフェアウェイから残り261ヤードの第2打を3番ウッドでグリーン左のカラーへ運び、4メートルを沈めてイーグル。初日としては今季自己最高位となる2位となり、ギャラリーに大きな期待を抱かせた。それでも石川本人は、ここ数試合、納得のいくプレーができず「今日は今の自分ができることに集中した」と冷静。「(初日上位だと)守りに入りやすいが、今日よりも攻める気持ちでやっていく」と慢心した様子は無かった。
<自己ベスト更新のC.プラポールが単独首位>
出だしの1番から3連続バーディを奪ったプラポールは、後半もその勢いを持続させて単独首位発進に成功した。「全体を通してショットもパットも良かった」とインでは5つのバーディを決めた。唯一の勝利である2004年の「ANAオープン」以降、「自信を無くしていた」と長らく低迷が続いていたが、「64」で自己ベストスコアを更新。「トップ5を目指してやりたい。そうすればシードも獲れるかも」と控えめだったが、すぐに「できれば優勝したい」と欲ものぞかせた。
<小山内護はノーボギーラウンドに「上出来でしょう」>
5アンダーの3位タイグループは4選手中3人が外国籍。その中で41歳の小山内が5バーディ、ノーボギーと気を吐いた。「今日はティショットがうまくいった。パターもうまくいったし、ほとんどノーミス」と納得の表情。「このまま行ければなあ」と笑顔を見せる。狙うは昨年の「セガサミーカップ」に続く通算5勝目。それでも「明日からもまだまだあるから。今週も予選を通るかだけが肝心だよ」と話した。