ドンファンがバーディ合戦を制しツアー2勝目!
三重県のTOSHIN Lake Wood Golf Clubで開催している、国内男子ツアーの第14戦「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」の最終日。通算17アンダーの単独首位でスタートした韓国のドンファンが、3ストローク伸ばし通算20アンダーで4年ぶりのツアー2勝目を果たした。
単独2位は通算19アンダーの津曲泰弦。序盤からスコアを伸ばした津曲は、ドンファンに並び最後まで優勝争いに加わった。しかし、17番パー3でボギーをたたき一歩後退。最終18番パー5ではドンファンよりも先にバーディを奪い19アンダーとしたが、ドンファンもバーディパットを沈めたため1打及ばなかった。
<ドンファンがツアー復帰後初、4年ぶりの勝利>
後続の追撃を振り切ったドンファンは「やった、耐えたと色んな思いがあります。ものすごく嬉しい」と2007年「ミズノオープンよみうりクラシック」以来となる勝利の味を噛みしめた。14番でボギーを叩き、津曲に並ばれたが「並んだことでもっと集中できたところもありました」と強心臓のプレーを展開。2008年のシーズン終了後、2年間母国での兵役のため日本を離れていたが、復帰シーズンに優勝。「お父さん、お母さん、軍隊で一緒だった皆さん、そして韓国でお世話になったゴルフ場の皆さん、トレーナー、そしてこの大会を開いてくださった方々に感謝しています」と話した。
そして、通算18アンダー単独3位に宮本勝昌が食い込んできた。通算8アンダー18位タイからスタートした宮本は、この日10バーディを奪う猛攻を見せた。通算17アンダー単独4位が宮里聖志、通算15アンダー単独5位に今野康晴が続いている。
<2位に終わった津曲泰弦は17番のティショットを悔やむ>
津曲のツアー初優勝は、あと一歩が届かずお預けとなった。ドンファンがボギーとした14番で並び、最後の4ホールに突入。しかし17番(パー3)の7番アイアンでの第1打は「当たりが薄かった」とグリーンを大きく外し、ボギーとして後退。「あんなショットをしたら仕方がない。(ドンファンを)ラクにさせてしまった」と唇をかんだ。キャリア最高となる2位に入り「この位置で優勝争いができたことは、ちょっとは自信になる」と話したが「まだ早いということですね」と、うつむいたままだった。
<宮里聖志は“奇跡”を狙ったアプローチが…>
ドンファンを3打差で追った宮里は出だしの1番で5メートルを沈めていきなりバーディ。上位2人に早々に喰らいついた。しかしトップと3打差で迎えた17番をバーディとし、最終ホールに望みをつないだが、18番ではグリーン右手前のラフからイーグルを狙った第3打がグリーンに乗らずパーでフィニッシュ。通算2勝目を逃した。しかし、ため息をこぼしながらも「4日間、同じ気持ちでできたのはすごく良い収穫でした」と今後に向けて必死に気持ちを切り替える。そして報道陣に「藍ちゃん、どうだったんですか?」と妹の成績が気になる様子だった。