近藤とベが首位タイ!石川遼が3位タイで最終日へ
福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催されている、国内男子ツアーの第12戦「VanaH杯KBCオーガスタ」の3日目。前日が日没サスペンデッドになったため、朝6時30分から再開し、その後第3ラウンドがスタート。通算17アンダーの近藤共弘と韓国のベ・サンムンが首位で並んだ。そして石川遼が首位と3打差の3位タイに浮上している。
通算8アンダー9位タイでスタートした石川は、この日6バーディ、ノーボギーとスコアを伸ばして通算14アンダー。今季初勝利に向け最終日に逆転のチャンスを伺う。石川と同じ組みでラウンドした池田勇太は、出入りの激しいゴルフでスタート時の通算8アンダーは変わらず。20位タイに後退してしまった。
その他の上位は、この日のベストスコア8アンダー「64」をマークしたJ.チョイ(韓国)が、石川と並び3位タイに浮上。同じく3位タイにはキム・キョンテ(韓国)もつけている。チョイが最終組に入るため、石川とキョンテは最終組の1つ前で対決することになった。
通算13アンダー6位にはブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、上平栄道、手嶋多一の3人が並んでいる。スコアの伸ばしあいが続く大会だけに、誰が抜け出すか全くわからない状況が続いている。
<今季初勝利を狙う石川遼が3打差を追って最終日へ>
8アンダーの9位タイから出た石川遼がムービングデーのチャージに成功した。2番でバーディを先行させて前半で4ストローク伸ばし、後半はティショットの乱れをアプローチとパットでリカバーした。16番では12メートルのパットを沈めてボギーピンチを脱し、力強くガッツポーズ。2日目に続く「66」のスコアに「今日も良かった。本当に良い集中力で、自分の世界でリラックスできた」と自信の表情。トップタイの2人とは3打差から最終ラウンドをスタートするが「優勝で無ければ、2位も3位も同じという気持ちでやる」と、これまでの3日間以上にアグレッシブなプレーを約束した。
<日本ツアー初Vへ、ベ・サンムンが最高の位置>
2008、09年の韓国ツアー賞金王が3日間トップをキープした。しかし4番ホールまでに2バーディ、2ボギーと慌ただしい展開からスタートし、その後はスコアを2つ伸ばすにとどまって近藤に並ばれた。それでもパッティングの好調を強調し、自信の表情。ここ3日間で最も強い日差しを浴び「すごく暑い」と、キャップで顔を仰ぎながら「体力はあるから大丈夫です」と日本ツアー初優勝へ向け力強く語った。
<近藤共弘は最終日を“得意の展開”で迎える>
2日目に「64」を叩き出し13アンダーの2位からスタートした近藤はこの日も4バーディ、ノーボギーと安定感抜群のプレーを見せ「68」をマーク。通算17アンダーで、ついにベ・サンムンを捕らえた。「3、4メートルのパットが入ってくれず、ちょっともたついた」と話しながらも3日間で20個のバーディは全選手中トップタイ。「つるやオープン」に続く今季2勝目へ向け「みんな良いスコアを出す前提でプレーしている。もたもたしていたら差が詰まる。あと1日あるんで、パターさえ入ってくれればチャンスはあるかな」と気持ちを入れ直していた。