小林正則が石川遼とのプレーオフを制してツアー初優勝!
静岡県のグランディ浜名湖GCで行われた国内男子ツアーの「とおとうみ浜松オープン」最終日。35歳の小林正則が石川遼との2ホールにわたるプレーオフを制して悲願のツアー初優勝を飾った。
小林は通算13アンダーの2位タイからスタートし「65」をマーク。通算12アンダーの6位からスタートし「64」を叩き出した石川遼と通算20アンダーで並び、プレーオフに突入した。18番(パー5)の繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目は両者ともに3オン2パットのパー。そして2ホール目、2打目をバンカーに入れ、2メートルのバーディパットを外した石川に対し、小林は2打目を奥のカラーまで運んでバーディを奪取。嬉しい初勝利をマークした。
石川のプレーオフの通算戦績はこれで1勝2敗。今季初勝利、そしてツアー通算10勝目はお預けとなった。
通算18アンダーの単独3位には池田勇太。通算17アンダーの4位タイにはポール・シーハン(オーストラリア)と立山光広が入った。3日目を終えて単独首位だった矢野東は「73」とスコアを落とし、通算15アンダーの9位タイに終わった。
<小林正則「先週の河井先輩が刺激になりました」>
スコアの伸ばしあいとなった今大会で、通算20アンダーをマークしプレーオフに進出した小林は「勝ちたいという気持ちはあったが、まさか自分が勝てるとは・・・夢のようです」と、72ホール+2ホールの戦いを振り返った。先週は日大の先輩でもある河井博大が初優勝を果たし「すごく刺激になりました。先輩が努力していたのも知っています。自分と一緒にチャレンジツアーで戦っていましたし、予選会で一緒にラウンドしたこともあるので」と、河井の優勝に勇気づけられたと話す。プレーオフでも「自分は挑戦者だから」と、気負うことなく挑んだ結果、2ホール目でバーディを奪い、プロ14年目で嬉しい初勝利を掴んだ。
<石川遼は16番でのミスを悔やむ>
首位と4打差の単独6位からスタートした石川遼は、4番(パー5)でイーグルを奪うなど攻めのゴルフでスコアを大きく伸ばした。15番のバーディで通算20アンダーまでスコアを伸ばしたが、続く16番(パー3)でティショットをグリーン右サイドのバンカーに入れてしまう。このボールが“目玉”状態で、2打目は脱出するのがやっと。グリーンをオーバーしてこの日唯一のボギーを叩いてしまった。「15番のバーディで良い流れが来ていたのに、16番であのティショットを打っているようでは勝てませんね。練習場と同じ平らなライからですから」とプレーオフに敗れたということよりも、16番のティショットを悔やむ。プレーオフは自らのショットよりも小林のショットの精度が高かったと、小林を賞賛する石川。「今回の負けが次戦以降に生かせるかは、これからの自分の努力次第です」と、気持ちを引き締めて来週から戦いに挑む。
【石川遼の過去のプレーオフ】
2010年9月「フジサンケイクラシック」…杉並学院高OBの先輩、薗田峻輔との4ホールにわたるプレーオフを制して大会連覇を達成。
2009年10月「日本オープンゴルフ選手権」…自身初のプレーオフは小田龍一、今野康晴との三つ巴に。2ホール目でバーディを奪った小田がツアー初優勝。