2011年 とおとうみ浜松オープン

小林正則が石川遼とのプレーオフを制してツアー初優勝!

2011/05/22 16:53
プレーオフで石川遼を下し嬉しいツアー初優勝を果たした小林正則

静岡県のグランディ浜名湖GCで行われた国内男子ツアーの「とおとうみ浜松オープン」最終日。35歳の小林正則石川遼との2ホールにわたるプレーオフを制して悲願のツアー初優勝を飾った。

小林は通算13アンダーの2位タイからスタートし「65」をマーク。通算12アンダーの6位からスタートし「64」を叩き出した石川遼と通算20アンダーで並び、プレーオフに突入した。18番(パー5)の繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目は両者ともに3オン2パットのパー。そして2ホール目、2打目をバンカーに入れ、2メートルのバーディパットを外した石川に対し、小林は2打目を奥のカラーまで運んでバーディを奪取。嬉しい初勝利をマークした。

石川のプレーオフの通算戦績はこれで1勝2敗。今季初勝利、そしてツアー通算10勝目はお預けとなった。

通算18アンダーの単独3位には池田勇太。通算17アンダーの4位タイにはポール・シーハン(オーストラリア)と立山光広が入った。3日目を終えて単独首位だった矢野東は「73」とスコアを落とし、通算15アンダーの9位タイに終わった。

ショットに自信を持って挑んだ小林がプレーオフを制した

小林正則「先週の河井先輩が刺激になりました」>

スコアの伸ばしあいとなった今大会で、通算20アンダーをマークしプレーオフに進出した小林は「勝ちたいという気持ちはあったが、まさか自分が勝てるとは・・・夢のようです」と、72ホール+2ホールの戦いを振り返った。先週は日大の先輩でもある河井博大が初優勝を果たし「すごく刺激になりました。先輩が努力していたのも知っています。自分と一緒にチャレンジツアーで戦っていましたし、予選会で一緒にラウンドしたこともあるので」と、河井の優勝に勇気づけられたと話す。プレーオフでも「自分は挑戦者だから」と、気負うことなく挑んだ結果、2ホール目でバーディを奪い、プロ14年目で嬉しい初勝利を掴んだ。

プレーオフ2ホール目、2mのバーディパットを外す石川遼

石川遼は16番でのミスを悔やむ>

首位と4打差の単独6位からスタートした石川遼は、4番(パー5)でイーグルを奪うなど攻めのゴルフでスコアを大きく伸ばした。15番のバーディで通算20アンダーまでスコアを伸ばしたが、続く16番(パー3)でティショットをグリーン右サイドのバンカーに入れてしまう。このボールが“目玉”状態で、2打目は脱出するのがやっと。グリーンをオーバーしてこの日唯一のボギーを叩いてしまった。「15番のバーディで良い流れが来ていたのに、16番であのティショットを打っているようでは勝てませんね。練習場と同じ平らなライからですから」とプレーオフに敗れたということよりも、16番のティショットを悔やむ。プレーオフは自らのショットよりも小林のショットの精度が高かったと、小林を賞賛する石川。「今回の負けが次戦以降に生かせるかは、これからの自分の努力次第です」と、気持ちを引き締めて来週から戦いに挑む。

石川遼の過去のプレーオフ】
2010年9月「フジサンケイクラシック」…杉並学院高OBの先輩、薗田峻輔との4ホールにわたるプレーオフを制して大会連覇を達成。
2009年10月「日本オープンゴルフ選手権」…自身初のプレーオフは小田龍一今野康晴との三つ巴に。2ホール目でバーディを奪った小田がツアー初優勝。

ノーボギーで7つのバーディを奪い単独3位フィニッシュ。「優勝しなければどれも一緒だよ。」とのコメント。
バックナインで爆発!6つスコアを伸ばして4位タイフィニッシュです。
1番ホールでボギースタートながらも巻き返しました。4位タイフィニッシュ。初優勝も間近か・・・。
一時はトップに並ぶなど、初日に続いて好スコア。今日もパットが面白いように決まりました。先週の優勝がフロックではない事を証明しましたね。
スコアは3つ伸ばしましたが、初優勝には手が届きませんでした。
昨日は完璧だったショットが突然変異。まさかのオーバーパーのラウンドで、久々の優勝を逃しました。
前半は楽しそうに会話する場面も。
4番Par5で惜しくもイーグルを逃し、外人的な悔しがり方です。
遼くんが9番ホールに来ると突然の土砂降りに。
9番Par5でチップインイーグル!!!次回はもっと派手にお願いしますよ。
13番セカンドショットを池に・・・万事休す
「ダウン!!!」
激パーで「ヘッヘッヘッ!どや!」と高笑い
「ちくしょー!!!」
最終18番、絶対に寄せなければならないバンカーショット
18番でバーディを奪い、プレーオフへの望みを繋げました
「入ってくれよ・・・」18番バーディパットが決まらず、石川遼とプレーオフへ
プレーオフ1ホール目、セカンドショットをスコアボードに打ち込むピンチからパーセーブ
ウィニングパットを決めても、派手なポーズはありませんでしたが、勝利を決めてホッとした表情です。
みんなでつくるゴルフトーナメント・・・表彰式もアットホームな雰囲気です
とおとうみ浜松オープンに優勝カップはありません。代わりにもらえるのは浜松名物の凧です。

2011年 とおとうみ浜松オープン