近藤共弘が3年ぶり勝利!石川は15位タイ
兵庫県の山の原ゴルフクラブ山の原コースで開催されている、国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」の最終日。通算14アンダー単独首位でスタートした近藤共弘が、通算19アンダーまでスコアを伸ばし2位に4打差をつけて3年ぶりのツアー5勝目を果たした。
前日が日没サスペンデッドになったため、最終日は午前7時29分から第3ラウンドの残り競技が行われ、8時30分から最終ラウンドがスタート。しかし11時53分に雷雲が接近したために競技は一時中断。14時18分に再開し、夕日を浴びながらのプレーで近藤が優勝を決めた。
2位は通算15アンダーの増田伸洋と韓国のベ・サンムン。さらに1打差の通算14アンダー単独4位に矢野東が入った。そして石川遼は、最終日に2ストローク伸ばして、通算10アンダーの15位タイに終わっている。
〈3年ぶり優勝の近藤。終わってみれば、ぶっちぎり〉
2日目に抜け出した近藤は最後まで冷静にゴールテープを切った。最終日は、前日の日没サスペンデッドによる積み残し、第3ラウンドの残り4ホールと合わせて22ホールの長丁場。最終ラウンドの8番でボギーを叩き、通算15アンダーで一時は増田、矢野に並ばれたが、後半にしっかりスパート。15番からは3連続バーディを奪い、結局2位に4打差をつけた圧勝だった。2008年「中日クラウンズ」以来の通算5勝目。足底の痛みなどに苦しむシーズンが続くが「本当にいいスタートが切れたので頑張りたい」と晴れやかな笑顔で喜びをかみしめた。
〈増田は「64」をマークするも、5年ぶりVに届かず〉
8アンダーの11位タイからのスタートとなった最終ラウンド。増田は「トップとの差も開いていたので、行けるところまで行こうと思った。ちょっとでもプレッシャーをかけられれば」と、猛チャージをかけた。前半アウトで2つ伸ばすと、後半は2オンに成功した15番(パー5)のイーグルを含めて「31」。近藤には及ばなかったが、この日のベストスコアをマークして2位タイに食い込んだ。前週の開幕戦では4位タイと、好調なシーズンの滑り出し。「自分に期待してやっていきたい」と自信を深めていた。
〈遼は4日間アンダーパーをマークするも15位タイ〉
3日目を終えて通算8アンダー、トップと6打差で最終ラウンドに臨んだ石川だったが、序盤からチャンスを作れず苦しんだ。「早い段階で2ケタアンダーにしたい」との言葉とは裏腹に最初のバーディを奪ったのは4メートルを沈めた8番。結局4バーディ、2ボギーの「69」で通算10アンダーにとどまり、優勝争いに加わることができなかった。それでも内容に不満の残る中でも15位タイでフィニッシュ。「この順位で上がれた。自分のゴルフの安定感がだいぶついてきたと思う」と結果への満足感も少なからず感じていた。