高山が逃げ切り開幕戦を制す! 石川遼は3位
三重県にある東建多度カントリークラブ・名古屋で開催されている国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の最終日。単独首位からスタートした高山忠洋が通算8アンダーで開幕戦を制し、今大会2勝目、ツアー通算4勝目を手にした。
高山と最終組を回った片山晋呉と石川遼は、前半からボギーが先行する苦しい展開が続いた。片山はバックナインで追い上げを見せたが、2ストローク及ばず通算6アンダーの単独2位。石川は2番からの3連続ボギーが最後まで響き、通算5アンダーの単独3位で開幕戦を終えている。
高山忠洋「2005年の自分越えを目指します」
中盤に6打差のリードを奪ったが、終盤は「自分で自分を苦しめてしまった」と、12番パー5でバーディを奪えず、13番ではラインを読み間違えて3パットのボギーを叩いた高山。それでも、15番で6mのバーディパットを沈め流れを再び呼び戻した。2005年以来の大会制覇を果たした高山は「次の目標はまだ決めていませんが、とりあえず2005年にこの大会で勝って賞金ランキング8位に入ったので、それを上回りたいですね」と、6年前の自分を越える目標を掲げる。
「入ったと思ったのにな~」2打差単独2位に終わった片山晋呉
最終日の1番、そして3番でボギーを叩き、早々に優勝争いから脱落したかに見えた片山が、後半に3つのバーディを奪い通算6アンダーの単独2位に食い込んだ。終盤の17番パー5では2オンに成功し、3mのイーグルチャンスにつけたが、これが決まらず。最終18番も同じくカップまで3mのバーディチャンスを迎えるが、惜しくもカップをすり抜けてしまった。「2つとも入ったと思ったのに、悔しいね」と唇をかみ締めた。ホールアウト後、高山に「もう少し苦しめたかったのにな・・・」とつぶやいていた。
前半の3連続ボギーで苦しい展開となった石川遼
首位とは1打差、逆転優勝には絶好の位置でスタートした石川だったが、2番、4番でティショットを池ポチャ。3番ではパットのミスも出てしまい3連続ボギーを叩いてしまった。5番以降は踏ん張って、終盤の17番パー5でバーディ、さらに最終18番ではチップインバーディを奪い、通算5アンダーの単独3位となった。優勝した高山とは結果的に3打差、序盤の3連続ボギーが悔やまれる。
東日本大震災への義援金は2億1500万円
今回のツアー開幕戦は「東日本大震災-力を合わせてがんばろう 復興東北!頑張れ東北!」というサブタイトルを掲げて実施された。入場料収入や会場内に設置された募金箱、選手たちが呼びかけた義援金など随所でチャリティイベントが行われていた。その結果、大会期間中合わせて約2億1500万円の義援金が集まった。