石川遼が1差2位に浮上! 高山が首位で最終日へ
三重県にある東建多度カントリークラブ・名古屋で開催されている国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の3日目。強風の影響で全体的にスコアが伸び悩む中、4連続を含む8バーディ、5ボギーの「68」をマークした高山忠洋が、通算7アンダーで単独首位に浮上した。
通算6アンダーの単独2位には、バックナインで3バーディを奪った石川遼が浮上。通算5アンダーの単独3位に、4ストローク落とし首位から陥落した片山晋呉。通算4アンダーの4位タイに池田勇太とH.T.キム(韓国)が続いている。
ツアー通算10勝目なるか、目指すは片山越え
予選2日間を通算4アンダーの10位タイで終えた石川遼は、大きくスコアを伸ばす意気込みで3日目を迎えた。ところが、石川がスタートする少し前から強風が吹き始め、バーディラッシュを奪える状況ではなくなってしまう。それでも「1つでも順位を上げたい」と、粘りのゴルフをした石川は、首位と1打差の単独2位に浮上。逆転優勝となれば、ツアー通算10勝目となる。最終日に片山と最終組でラウンドすることについて「小学生のころ自分で書いた漫画のようですね」と笑う。目標としてきた片山との直接対決で、節目となるツアー通算10勝目を狙う。
高山忠洋が初優勝の地で6年ぶりの優勝に王手
「信じられないよね」。ホールアウトした各選手たちが高山忠洋のスコアを見て唸った。パーで上がってもナイスプレーと言われる強風の中でのラウンドで、通算3アンダー10位タイからスタートした高山が、前半に3連続、後半には4連続バーディなど8バーディ、5ボギーで通算7アンダーの単独首位に浮上した。「バーディを獲りたいというより、この風なので1打に集中したらスコアを伸ばせた」と話す高山は、コースとの相性も良い。ツアー初優勝を果たしたこの大会で6年ぶり2度目の優勝なるか。
首位スタートの片山晋呉は耐えるゴルフで最終組の座を守る
通算9アンダーの単独首位でスタートした片山晋呉は、自分のペースを作れず苦戦を強いられる。3番パー3でボギーを叩くと、続く4番パー5はティショットが左からの強風に流されて池へ。連続ボギーで首位の座を明け渡すと、アゲンストの風がもっとも強い7番、8番でも連続ボギーを叩いてしまう。しかし、後半は2バーディ、2ボギーと耐え凌ぎ、通算5アンダーの単独3位で最終日を迎えることになった。2日間守った首位からは陥落したが、「明日は大丈夫!」と、最終日に向け再び自らの気持ちを奮い立たせる。