苦労人、S.コンランがついにツアー初優勝を果たした!
2004/08/29 18:00
国内男子ツアー第17戦「久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント」が、8月26日(木)から29日(日)までの4日間、福岡県の芥屋GCで開催された。今週は台風16号の接近で強風が吹き、選手たちのスコアメイクを苦しめた。最終日は雨が降らなかったが、強風は止まず我慢比べの大混戦となった。
7月の「全英オープン」に初出場で予選通過を果たした神山隆志が6アンダーでホールアウトし、そのスコアをめぐって上位陣が優勝争いを展開。2002年の賞金王、谷口徹も6アンダーをキープ。ツアー初優勝を狙うスティーブン・コンラン(オーストラリア)は、16番でトラブルに見舞われ5アンダーに後退。
ところが、このトラブルで諦めなかったコンランが、17番パー3でピンそばにつけるティショットを放ちバーディ。最終18番パーでは3打目をピン手前1.5メートルにつけると、バーディパットを強気で捻じ込み7アンダーに抜け出した。
最終組でラウンドする谷口は、バーディを奪わなければコンランを捕えることが出来ない状況。3打目がピンをオーバーし、6メートルのバーディパットを残した。このパットが僅かにカップをかすめコンランのツアー初優勝が決まった。
コンランは1990年に欧州ツアーでプロに転向したが、その後アジアツアーを転戦。96年に日本のプロテストに合格し、日本ツアーに参戦するようになった。同郷のD.スメイル、B.ジョーンズなどが次々に優勝を飾るが、コンランは6年間シード権を維持するが優勝することが出来ずにいた。これで今シーズン外国人選手の優勝は9試合目となる。