谷口徹が単独首位! 石川遼は3試合ぶりの予選突破!
静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場コースで行われている、国内男子ツアー第21戦の「三井住友VISA太平洋マスターズ」の2日目。朝のうちは雲のすき間から太陽が顔をのぞいていたが、時がたつにつれて厚い雲が覆い、気温も低下。それでも危惧されていた雨は降ることがないまま、全員がホールアウトした。
初日を終えて5人が並ぶ首位タイグループから頭1つ抜け出したのは、賞金王争いでトップを走る谷口徹。「(過去を含め)この大会で最高の出来だった」と振り返る谷口は、14番からの3連続バーディを含む6バーディ、ノーボギー。この日のベストスコア「66」をマークし、単独2位のブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)に2打差をつける通算11アンダーで単独首位に立った。
同じく首位タイからスタートした海外招待選手のアダム・スコット(オーストラリア)は、前半にスコアを伸ばして一時は単独首位に立つが、後半に失速。通算8アンダー止まりで単独3位とし、明日は谷口と最終組でラウンドする。
3アンダーの9位タイ、1番ティからスタートした石川遼(16=杉並学院高)は、ドライバーで大きく曲げるシーンは少なかったもののアプローチとパットが噛み合わず、4番までパーで凌ぐ展開が続く。すると、5番パー4で3メートルのパーパットを外してボギー。しかし、「ボギーを打っても我慢して、ズルズルとスコアを落とさないようになった」と話す石川は、直後の6番パー5でバーディを奪い返す。
その言葉は、9番パー4のボギーでも再現される。10番パー4では4.5メートルを、11番パー5では4メートルのバーディパットを沈める粘り強さを発揮。14番、17番とボギーを重ねてしまうが、最終18番パー5では残り235ヤードの2打目を3番アイアンで打ち、10メートルに2オン。イーグルこそならなかったものの、明日以降にも弾みをつけるバーディフィニッシュとした。最終的にはこの日イーブンパー、通算3アンダーの28位タイとし、3試合ぶりの予選突破を果たした。
もう一人の海外招待選手であるジェフ・オギルビー(オーストラリア)は、通算5アンダーの9位タイに浮上。片山晋呉は、ディフェンディングチャンピオンの中嶋常幸と並ぶ通算4アンダーの18位タイとしている。通算3オーバー、60位タイまでの61名が決勝ラウンドへ進出した。