2010年 ゴルフ日本シリーズJTカップ

藤田が逃げ切りV!賞金王はキム・キョンテ

2010/12/05 14:41
通算15アンダーまでスコアを伸ばして最終戦を制した藤田寛之

東京都稲城市にある東京よみうりカントリークラブで行われている国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日、今年1年の総決算、そして佳境を迎えた賞金王争いの結末を見届ける為に、会場には17,070人という過去最多のギャラリーが訪れた。4日間合計で37,485人となり、過去10年間での4日間最多ギャラリー数を更新。男子ツアーの盛り上がりを印象付けた。

優勝争いは最終組を中心に展開する。通算11アンダーの単独首位からスタートした藤田だが、前半はスコアを伸ばせない。6番を終えた時点で、ブレンダン・ジョーンズ池田勇太、さらに平塚哲二が並ぶ大混戦となる。

終盤、トーナメントレコードに並ぶ「61」で猛追したのは谷口徹。通算14アンダーまでスコアを伸ばしたが、17番でイーグルを奪った藤田が通算15アンダーとして抜け出すと、最終18番ではティショットをグリーン右サイドのバンカーに入れたものの、そこからピンそば1mにつけてパーセーブ。1打差で逃げ切り、初の日本タイトル獲得に成功した。

逆転賞金王を目指した石川遼は、前半6ホールで5つのバーディを奪って追い上げたが、通算9アンダーの7位タイどまり。初日の出遅れを巻き返したが、賞金ランキングでは藤田に抜かれて3位となった。

今シーズンの賞金王に輝いたのは、通算10アンダーの5位タイで終えたキム・キョンテ。外国人選手としては1987年のデビッド石井以来23年ぶり、韓国人としては初の栄冠に満面の笑顔を見せた。

スタートから6ホールで5バーディ!大逆転を期待しギャラリー熱狂ぎみ
7番でパットが決まらず痛恨のボギー!
8番パー3で再びバーディに繋げる会心のティショット
この日の石川はいつも以上に真剣な眼差しが目立った
前半は5バーディを奪い首位に並んだが17番パー5でティショットを左に曲げて万事休す
12番でティショットを左に曲げて2打目がバンカーへ、ここでボギーを叩き優勝争いから後退した
最終日は3オーバーと苦しんだ横田真一。右に行け!と体で気持ちを表した
2番、3番で連続バーディを奪ったが、その後は伸び悩み11位タイ
終盤に2連続バーディ&イーグルで9位まで順位を上げた丸山茂樹
序盤にパッティングが決まらず苦しんだ高山忠洋。その後は3バーディで盛り返した
パッティングが決まらずティグラウンドでボールをチェンジ
それでもパットが決まらずグリーン上でひっくり返ってしまった
しかし最後はバーディパットが決まり、ご機嫌でボールをギャラリーに投げ込む
ギャラリーの行動が気になってなかなか打たない谷口徹。しかし怒りのパワーで9アンダー「61」をマークし単独2位に
「このラインはこう曲がってこう流れるよね」ジェスチャーを加えてキャディと相談中
初の韓国人選手賞金王になったキョンテはツアーメンバーに胴上げの祝福を受けた
通算15アンダーで優勝した藤田。でも泣いているのはキャディの梅ちゃんです
グリーンサイドには師匠の芹澤信雄をはじめ宮本勝昌、上井邦浩も祝福に訪れた
シーズンを締めくくる優勝スピーチ。同世代を勇気付けたいと語った
今大会参加メンバーと選手会長の深堀圭一郎らが記念写真に納まった

2010年 ゴルフ日本シリーズJTカップ