2010年 ゴルフ日本シリーズJTカップ

賞金王争いに明暗!池田が首位発進、遼は最下位

2010/12/02 16:05
7バーディを奪い単独首位に立ち逆転賞金王への期待が高まる

国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の初日、最終組で賞金ランキングトップ3のキム・キョンテ石川遼池田勇太が同組となり、会場を訪れた6,425人の注目はこの一組に集中する。しかし、3選手はそれぞれ大きく明暗を分ける結果となった。

この日、7バーディノーボギーの完璧なゴルフで単独首位に立ったのは、2週前の優勝で勢いにのる池田だった。2ヶ月の試行錯誤を経てこの最終戦から投入したアイアンが絶好調で、バーディチャンスを量産する。注目組での初日にも、「緊張の“き”の字も無かった」と、普段通りのプレーを見せた。

また、現在賞金ランキングトップのキムも、1イーグル2バーディの「66」、通算4アンダーで5位タイと好スタートを切っている。コースの両サイドを埋め尽くすギャラリーは、イメージを出しやすいので好きというキム。1番ホールこそ緊張したと打ち明けたが、すぐに自身のプレーを取り戻した。

二人と対照的な初日となったのは、優勝で逆転賞金王へ望みをつなぐ石川。序盤のバーディチャンスを逃すと、4番、5番と連続ボギー。6番ではティショットがOB、11番では3打目が木にのってしまうトラブルにも見舞われ、通算6オーバーの28位と昨年に引き続く最下位スタートとなってしまった。

なお、首位と2打差の2位タイには、富田雅哉B.ジョーンズ藤田寛之の3選手がつけている。

逆転賞金王へ絶好のスタートを切った池田勇太。このまま独走態勢に入るか!?
フェニックス最終日を思い出させる連続バーディスタートを切り2位タイ発進
東京よみうりの高速グリーンで長尺パターが威力を発揮!
初出場の野仲茂は1番ティで周囲に挨拶。カメラマン席にも会釈をしてくれました
17番パー5は2打目を大きく右に曲げたが、アプローチでピンに寄せバーディを奪った
鋭い眼差しでボールを追いかけるキム・ドフン。シーズン後半は好成績を常にキープしている
少年のような華奢な体格ながら、この日ドライビングディスタンスはナンバー1となった
ゆったりとしたスイングで飛距離を稼ぐ薗田峻輔。初日は2アンダーとまずまずのスタート
妹の真理をキャディに起用して挑む片山晋呉。今年の顔ぶれでは13回の最多出場となる
大会連覇を狙う丸山茂樹。この日は暖かったので半袖でプレーしたが23位タイと出遅れてしまった
「なんであのカメラマンは遼ばっかり撮ってるんだよ。この日の主役は俺だよ!」
18番で絶妙なアプローチ!この日もっとも池田勇太の目が開いた瞬間です
あの正確無比のキョンテがOB?石川遼のボールを一緒に探しているんです
最終18番でグリーン外からパットしたキョンテのボールはカップの淵でストップ!石川遼も覗き込んでいます
ショットもパットも・・・思うようなゴルフができずがっかり顔が目立った石川遼
最終18番はティショットがバンカー内で目玉状態。しかし、一発で脱出しピンそばに運びギャラリーを沸かせた
日本シリーズ恒例の開会式には和太鼓のチームが力強いパフォーマンスで選手たちを迎え入れた
開会式で並んだランキングトップ3。石川は爆音を伴った花火が上がると思って耳を塞いで怖がる
「師匠すみませんランキングで上にいっちゃって」「ま、えーよ今週抜き返したる」
賞金王に最も近いキム・キョンテはリラックスした笑顔で大会を迎えた

2010年 ゴルフ日本シリーズJTカップ