2009年 VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント

石川遼が大混戦を抜け出し、首位で最終日へ!

2009/08/29 17:55
この日のスコアに満足がいかず、自ら反省する石川遼

福岡県の芥屋GCで開催されている、国内男子ツアー第11戦「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」の3日目。前日が雷による進行の遅れで、サスペンデッドになったため、第2ラウンド残りが午前7時10分から再開された。

第2ラウンドの全選手がホールアウトした時点で、首位は通算13アンダーの石川遼。2打差の通算11アンダー単独2位に谷口徹、通算10アンダー3位タイには平塚哲二藤田寛之原口鉄也谷昭範谷原秀人が並ぶ混戦となった。

そして迎えた第3ラウンドは、首位スタートの石川がいきなりスコアを崩し想定外の大混戦となる。13時10分に1番からスタートした石川は、ティショットを左に大きく曲げてOB。ダブルボギースタートで、11アンダーの谷口に追いつかれてしまった。

その後、最終組がスコアメイクに苦しむ中、通算7アンダースタートの片山晋呉、通算8アンダースタートの矢野東などが11アンダーまでスコアを伸ばし、一時は11アンダーで10人が並ぶ展開となった。

この大混戦を抜け出したのは石川だった。打ち上げの7番でバーディを奪うと、14番までに4つのバーディを積み重ね、通算15アンダー。最終18番パー5は、ティショットを右に曲げると2打目も右。アプローチも1mショートし、納得いかぬ状態でパーパットも外してしまった。

結果、石川が通算14アンダーで単独首位をキープ。1打差の通算13アンダーに藤田寛之と、3番パー3でホールインワンを記録するなど7ストローク伸ばした菊池純。通算12アンダーの4位タイには、8ストローク伸ばした近藤共弘をはじめ、宮瀬博文池田勇太今野康晴原口鉄也プラヤド・マークセン(タイ)の6人が並んだ。中盤には首位タイに浮上した矢野、谷口は、以降はスコアを伸ばせず通算11アンダーの10位タイとなっている。

最終日はヨネックス対決!?この日ホールインワンも達成した菊池純
12アンダーで最終9番を迎えた近藤共弘だがパーでホールアウト
ワールドカップ出場を決めた藤田寛之が最終組で石川遼と直接対決
「やらかした!」という顔ではなく、上がり3ホールをバーディで終え「疲れた」という表情の池田勇太
初日単独首位の原口鉄也もまだまだ優勝圏内で最終日を迎える
こちらはもっと上手くいきません。最終ホールでのトラブルがお約束の上井邦浩
午前はハーフで29を出した谷原秀人。終盤に3つのボギーで「うまく行かねーな」とつぶやきホールアウト
怒った表情は避けて、8番パー3でナイスバーディを奪った矢野東のティショットを背後から
最終18番で左打ちをしたスティーブン・コンラン。見事にグリーンのカラーまで運んだ
連覇を狙う甲斐慎太郎。前日と同じように18番でチップインイーグルを狙ったが・・・残念
賞金王危うし!途中首位タイに浮上した片山晋呉が石川遼と4打差の10位タイに後退
こちらは純粋に暑いんです。キャップのつばから汗がたれるので反対に被る谷口徹
笑顔が引きつっているような・・・この日の矢野東は同組のP.マークセンよりも熱くなっていた
午後には石川遼の組を何重もの人垣が取り囲んだ。この日のギャラリーは6,583人
第3ラウンド初球のOB直後、空を見上げる石川遼。「気持ちよさそうだな~」とうらやむ視線
空から無料で試合観戦!?コース隣の浜辺上空には何機ものパラグライダーが優雅にそよいでいた
丸山茂樹と伊澤利光。ワールドカップ優勝コンビは揃って予選で姿を消した
13番パー5ではバンカーの縁から見事に寄せたがバーディは奪えず
14歳と21日でツアー史上最年少予選通過記録を達成した伊藤誠道。父とがっちり握手
朝一のティショットを左に曲げた石川遼は、13番のFWをお借りして見事に2オン!
午前中の石川遼は穏やかな、そして夏の朝に似合うさわやかな笑顔が多かった

2009年 VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント