ソーントンがプレーオフを制してツアー初V

◇欧州男子◇ナジェティホテル＆ゴルフ オープン 最終日◇セントオマールGC（フランス）◇6,799ヤード（パー71）

父の日となった大会最終日、プレーオフの末に勝利を掴んだのはアイルランドのサイモン・ソーントン。「父は3年前に他界して、今も僕の心は痛んでいる。だけど今日は喜びの涙だね。この勝利を彼に捧げる」。自身の欧州ツアー初勝利は、特別なものとなった。

首位タイからスタートしたこの日、前半は3バーディ3ボギーと出入りの激しいゴルフ。10番でバーディを奪ったが、その後はスコアカード通りのプレーが続く。同組のチャート・ヴァン・デル・ウォルトとの併走は最終18番まで続き、ソーントンはこの72ホール目では3メートルのパーパットを沈めてプレーオフへと希望をつないだ。

プレーオフ1ホール目、2打目をバンカーに入れたヴァン・デル・ウォルトに対し、ソーントンはカラーから9メートルのバーディパットを惜しくも外す。ヴァン・デル・ウォルトのパーパットがカップをショートするのをみて、最後はタップインで勝利を掴んだ。

「今日は絶好のコンディションだったけど、あまり良いプレーは出来なかった。だけど必要なところできちんとリカバリーが出来たし、パットもよく決まってくれた」とソーントン。「ここ数年間、ショートゲームに取り組んできたのが報われたね」。欧州ツアー59試合目にして掴んだ悲願の初勝利を、ソーントンは万感の思いで振り返った。