2011年 スペインオープン

セベの死を悼む欧州ツアー…T.エイケンがトップのまま最終日へ

2011/05/08 09:12
半旗が掲げられた会場でホセマリア・オラサバルなどは悲しみをこらえプレーした(Ross Kinnaird/Getty Images)

スペイン・バルセロナにあるReal Club de Golf El Pratで開催されている欧州ツアー第19戦「スペインオープン」。大会3日目の7日(土)は、同国出身のセベ・バレステロスが逝去し、大きな悲しみに包まれる中で第3ラウンドが行われた。

主戦場とした欧州ツアーでメジャーを含む通算50勝をマークしたセベ。偉大な名選手の死を悼み、この日の場内では半旗が掲げられ、選手たちは喪章の黒いリボンを体につけてプレー。午後にはギャラリー、関係者を含め全員が1分間の黙祷を捧げ、その後、バルセロナの空に向けて大きな拍手が沸き起こった。

そんな中、通算8アンダーからスタートしたトーマス・エイケンが首位の座をキープ。2バーディ、2ボギーの「72」とスコアは伸ばせなかったが、欧州ツアー初優勝へ向け絶好の位置で最終日を迎える。

そしてエイケンを2打差で追う2位タイグループに、アンダース・ハンセン(デンマーク)、ロマイン・ワテル(スペイン)、スコット・ジェイミソン(スコットランド)。そしてセベと同じ地元スペインのパブロ・ララサバルが加わった。ララサバルはこの日、全身黒いウェアでラウンド。「今朝ニュースを耳にして、それが頭から離れることは無かった。タフな一日だった。黙祷の最中は8番ホールにいたんだけれど、僕のキャリアの中でもっとも悲しい瞬間だった」と悲痛な表情を浮かべた。

そして「彼のために、とにかくこの大会で勝ちたい。ショット、パットがうまくいけば勝つチャンスはあるはずだ。彼と、勝利を彼の家族に捧げたい」と力強く言った。

2011年 スペインオープン