ニュージーランドのマイケル・キャンベルがメジャー初制覇!今田が15位タイに入り来年の出場権を獲得!
ノースカロライナ州、パインハーストR&CCNo.2コースで開催中の今季メジャー第2戦、「全米オープン」最終日。パインハーストは4日間の中で最高の難しさを選手たちに強いた。 各ホールのカップはさらに寄りにくい位置に切られ、晴天続きでグリーンはさらに硬く止まりにくく・・・。そして微妙に風が舞い、選手たちの距離感を狂わせた。
「信じられない」というのがパインハーストを埋め尽くしたギャラリーの正直な反応だろう。3日目まで冷静沈着なプレーで2位に3打さをつけトップに立っていたレティーフ・ グーセン(南アフリカ)があれよあれよとリーダーボードの下に沈んでいく。終わって見れば「81」の大たたきでトータル8オーバーの11位タイ。グーセンも人の子。牙を剥いて立ち向かってきたコースの罠に、最終日はどっぷりとはまってしまった。
混戦模様になっていた上位争いも、後半に入ると欧州ツアーで6勝を挙げているマイケル・キャンベル(ニュージーランド)とマスターズに続くメジャー連覇を狙うタイガー・ウッズとの一騎打ちの様相を呈した。しかしタイガーは勝負どころの16番、17番で連続ボギーを叩きキャンベルを楽にしてしまう。最終18番ではバーディを奪い一矢を報いたもののトータル2オーバーで後続のキャンベルを3打差で待つことに。
一方、英国で行われた予選会を勝ち抜き出場権を得たキャンベルは、難コースに物怖じせず攻め続けた。16番でボギーをたたき崩れる兆候を見せるが続く17番で勝負を大きく左右するバーディを奪取。すでにホールアウトしているタイガーに3打差をつけた。最終18番は短いパットを外しボギーとしたが、イーブンパーで105代の全米オープンチャンピオンとなった。
日本人選手の中では今田竜二が健闘。世界の強豪が大幅にスコアを崩している中で最終日1オーバー、トータル9オーバー。来年の全米オープンの出場資格を獲得できる15位タイに入った。