さくら「優勝したい気持ちは、すごく強い」
兵庫県にあるマスターズゴルフ倶楽部で開催されている、国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の2日目。2位に2打差をつけての単独首位からスタートした横峯さくらは、5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、通算12アンダーでその座を堅守。連日のノーボギーラウンドで2位との差を3打に広げ、今季初勝利に王手をかけた。
「優勝したい気持ちは、すごく強いです」。昨年6月の「リゾートトラストレディス」以来、1年4ヶ月も遠ざかっている勝利の味。その気迫がこの日のラウンドからも伝わってくるようだった。今週、ダウンスイングで左腰に壁を作る意識を持ってからショットが復調。初日に「65」のビッグスコアに繋げたが、横峯の中で「まだ日が浅いので・・・と、同時に不安も残している状態でもある。この日は「ショットは今日の方が、あまり良くなかった」と、ミスショットからピンチも迎える場面もあった。
前半に3つ伸ばして折り返した直後の10番では、フェアウェイから放った2打目を左に曲げ、気の根っこ付近にボールが止まる不運。しかし4mのパーパットを残すも、これをねじ込んで流れを切らさない。14番(パー3)で4m、続く15番(パー5)で連続バーディを奪って迎えた最終18番でも、ティショットを右に曲げてバンカーのアゴに近い左足上がりのラフへ打ち込むが、何とかグリーンに乗せてパーを死守。特に10番については「ボギーとパーでは展開が変わってくるので、(パーを)拾えて良かった」と首位キープへのポイントに挙げた。
この日は、金田久美子がコースレコードを更新する「64」で3位、吉田弓美子が「66」で5位タイに急浮上。後続で次々とビッグスコアが生まれ、「(3打差は)あってないようなもの」と表情を引き締める。それでも、もっとも優勝に近い位置であることに間違いはない。2010年大会で優勝している好相性の舞台で、久しく遠のいている勝利への渇望が実を結ぶか。(兵庫県三木市/塚田達也)