2010年 ヨネックスレディスゴルフトーナメント

日本かアメリカか?桃子の悩みは尽きず・・・

2010/05/27 17:26
環境を変え続ける中で、自分の居場所を見つけたい上田桃子

今週「ヨネックスレディス」に出場する上田桃子は、日本2週間、米国2週間、そして今週再び日本と、日米を往復しての5連戦。「月から水とゆっくり休めたので、休養は出来ていると思います」というものの、時差ぼけや痛めている右足への負担は決して軽いものではない。

そこまでのハードスケジュールを組む理由を「去年、休み過ぎてしまって調整が難しかったので、今年は試合の中で調整していきたいと思った」と説明する。しかし、「体力的に負担が出てきているし、集中力もなくなってしまうので、もう一回スケジュールを考え直さないといけない」と、先行きはまだ不透明だ。

長年師事してきた江連氏の元を離れた上田は、「今はほっとしたというか、落ち着いた感じ」とその心境を語る。技術的には、今年頭からパッティングに関してはデイブ・ストックトン氏に助言を貰っており、「今までに無かった引き出しが出来て、練習が楽しいです」と、不安よりも成長の楽しさを実感している。

しかし、新しい悩みは今後の拠点をどこにするかということ。これまでは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)のある神戸に住んでいたが、「アメリカに住もうか、日本に住もうか、どうするのか迷っています」と上田は言う。何よりも、今年は“米ツアー優勝”という目標を掲げていたが、「そのせいで日本の試合に集中出来ないことがあったので、“目の前の試合に勝つ”という目標に変えようと思います」と、アメリカ寄りだった軸足を日本へと近づける決断をした。

「先週(のマッチプレー)は、ギャラリーが本当に誰も居なくて。その寂しさがあったし、気持ち的に乗らないじゃないけど、日本でやっている楽しさはあるので・・・」と、揺れる上田。今年中に結論は出したいというものの、しばらくは自身の近未来についての問い掛けが続きそうだ。

2010年 ヨネックスレディスゴルフトーナメント