桃子、米ツアー復帰前に「楽しみながらプレーしたい」

今週、国内女子ツアーの「クリスタルガイザーレディス」に出場する上田桃子は、3月第1週の「HSBC女子チャンピオンズ」以来約2ヶ月ぶりに、清水重憲キャディとコンビを組むこととなった。

久しぶりに上田のバッグを担ぐことになった清水氏は、上田のパッティングを見るなり、「本当に良くないな」とグサリ。過去にはパッティングスタイルについて2人の意見がぶつかる事もあったが、今では上田にとって「パターが良くなったのはノリさんのお陰」という程、清水氏の指摘には信頼を置いている。今週も早速清水氏の指摘を取り入れて練習をし、「シンプルに良いリズムで打つようにしたら、少し良くなった」と、その効果はてきめんだ。

さらに、気分転換も兼ねて、ドライバーからパターまでグリップを変えたという上田。「パターは2年くらい変えていなかった」というが、ソフトな感触のWINNからハードなIOMICに変え、「綺麗に持ちやすい」と気分転換以上の効果も期待出来そうだ。

今週の大会を終えると、翌月曜日に成田から米国へ旅立ち、再び米ツアーでの戦いが待っている。「アメリカは土地が広いし、練習し放題。ゴルフには良い環境だけど戦いに行く場所」と定義する上田の言葉の裏には、激しい競争社会で忘れがちなことが隠されている。

「アメリカでは、楽しむより頑張ることが多すぎる。もうちょっとゴルフを楽しみながらプレー出来ると良いと思う。シンプルに楽しむと無につながるし」。この大会でしばらく日本ツアーから離れる上田。「ギャラリーと一体感が持てるように、楽しみながらプレーしたい」と、今週の戦いで結果以上の何かを掴んで、米ツアーへと繋げたい。