石川遼、最終組を逃すも2位タイで最終日へ
単独首位の藤田寛之を6打差で追い、3位タイで迎えた「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の3日目。石川遼は、少しでもその差を詰めようと攻めのゴルフを誓った。しかし、同じ最終組でラウンドした藤田のゴルフに「つねに流れの中心にいたのは藤田さんでした。自分はエネルギーを消耗するラウンドになってしまった」と、藤田の攻めのゴルフを上回ることができなかったことを悔やんだ。
前半は6番で6mのイーグルパットを惜しくも外したバーディ1つ、後半は10番で2打目をグリーン左サイドの崖下に打ち込みボギーをたたくなど、今ひとつ勢いに乗れなかった。12番で2.5mのバーディを沈め、16番は上り5mを強気で打ってバーディ。17番パー5では打ち下ろしのティショットを373ヤード飛ばして、2打目はピッチングウェッジで2オンさせたが、イーグルパットが決まらずバーディ。
そして最終18番パー3は、ティショットをグリーン左奥のラフに打ち込み、アプローチでピン下2.5mに付けたがパーパットはカップに届かずボギーフィニッシュとなった。「最後はパーなら最終組に入れるとわかっていて、(ティショットで)つい力が入ってしまった。アプローチは良かったのに、パッティングは強気で行けなかった」。途中も何度かカップに届かないパッティングがあったが、大事な場面でも出てしまった。
それでも、首位とはスタート時と変わらず6打差。通算9アンダーの2位タイに順位を1つ上げて最終日を迎えることになる。「試合前の自分の中では、優勝スコアを12、13アンダーと設定していたけど、藤田さんはそれを遥かに超えるゴルフをしている。最終日は7アンダーぐらいが必要になるけど、自分はそれを目指してやるだけ」と、逆転優勝を諦めずに国内ツアーの最終戦最終ラウンドに挑む。(東京都稲城市/本橋英治)