石川遼「今週から5試合が大事!」
国内メジャー「日本オープンゴルフ選手権競技」が終了後、沖縄から韓国に渡って「韓国オープン」に出場した石川遼が、2008年にプロ転向後の初優勝を果たしたABCゴルフ倶楽部に戻ってきた。
「マイナビABCチャンピオンシップ」は優勝後も上位に入るなど相性が良く、大会前日のプロアマ戦での調整でも手応え。特に勝負どころの18番パー5はティショットでフェアウェイのセンターを捉えると、ピンが切られた奥の段に2オン。イーグルパットは惜しくも決まらなかったが、難なくバーディフィニッシュとなった。
韓国での戦いを振り返り「先週は傾斜がきつくて、曲がる途中にカップを切られていたり苦戦したのはありますが、今週はグリーンのスピードが速いので、傾斜の途中に切られることはないと思います。その分、タッチをしっかりと合わせていかないといけない。自分の距離感をしっかりと掴むことが大事になります」とパッティングでの対策を考えている。
そして今季も残り5試合になったことについては「9月に米ツアーから戻ってきて、残り5試合でいい状態にもっていくことを考えていました。ラウンドをしているうちに新たな課題は生まれてきますが、これからの5試合が大事だと思っています」と話す。
石川の大事ということには2つの意味がある。「まずは国内で優勝を果たすことです。優勝したいという気持ちをもって試合には挑みます。先週ぐらいからゴルフの状態が良くなってきたし、このコースは得意なコースの1つなので。それと、来年のマスターズ出場に向けて年内に世界ランク50位という目標もありますが、残り5試合では難しいかもしれない。そうなれば、来年の1月から3月まで米ツアーで戦う意味合いも変わってくるので、そのための準備としても大事になります」。
今季中の目標とその先の目標を合わせた考えの中で5試合が大事になるという。得意なコースで優勝争いに加わることができるか、ますは初日の戦い方が重要になりそうだ。(兵庫県加東市/本橋英治)