2012年 日本オープンゴルフ選手権競技

石川遼、上がり3ホールで2バーディ「スコア以上に充実」

2012/10/13 18:16
3日間で一番の強風。石川遼は終盤に質の高いショットを見せた。

沖縄県の那覇ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子メジャー「日本オープンゴルフ選手権競技」3日目。石川遼は4バーディ、5ボギーの「72」で回り通算13オーバーの20位タイで最終日を迎えることになった。

12オーバーの53位で決勝ラウンドに進んだ石川は、時折突風が吹き荒れる難コンディションの午前中にプレー。前半2番(パー5)でバーディを先行させながらも、その後は他選手同様、スコアを落とす展開となった。

それでも、この日の見せ場は上がり3ホール。15番で5つ目のボギーを叩いた直後、キャディのサイモン・クラーク氏から「残りで2つ伸ばそう」とゲキを浴びた。するとフォローの風を受ける16番、ティショットでフェアウェイをとらえ、残り115ヤードの第2打をピン手前1メートルにつけてバーディ。そして今度は、向かい風の中でのショットを強いられる18番では、残り190ヤードの第2打を4番アイアンでグリーンに乗せ、3メートルのバーディパットを沈め、レインウェア姿で大きくガッツポーズを作った。

「今日はスコア以上に充実した。今まで打てていなかったショットもいくつか打てた。風が吹いているときに、サイドスピンの球が多かったのが、縦回転のボールが打てるようになってきた」。

ホールアウト直後の順位は30位台中盤だったが、後続の選手たちが続々とスコアを落とし、20位タイまで浮上した。トップとの差は10ストロークと大きい。それでも「コースを相手にしてやっている感じ。明日もう一日、アンダーパーを出すチャンスがあるので、トライしたい。明日は上位選手のスコア次第では、4アンダー、5アンダーで回れば、優勝争いにも加われる」と、モチベーションを高めていた。(沖縄県八重瀬町/桂川洋一)

2012年 日本オープンゴルフ選手権競技