2012年 ファーマーズ・インシュランスオープン

遼、準備万端を強調「あとはコースでやれるか」

2012/01/26 13:39
プロアマ戦でサウスコースをプレーした石川遼は調整に自信を見せた

26日(木)に開幕する米国男子ツアー「ファーマーズ・インシュランスオープン」で、自身の今季2戦目を迎える石川遼は開幕前日の25日(水)、プロアマ戦に出場し、最終調整を行った。

前身の「サンディエゴオープン」、「ビュイックインビテーショナル」など大会名称こそ変われど、約50年の歴史を持つトーナメントは、全米でも有数のパブリックコースであるトーレパインズGCで行われる。予選ラウンド2日間はそれぞれの選手がノースコースとサウスコースをラウンド。石川はこの日、決勝2日間の舞台でもあり、難易度がより高いといわれるサウスコースをプレーした。

今週月曜日に降り注いだ雨の影響で、コース全体が“重く”なり、ボールが止まりやすいグリーンに仕上がっているものの「フェアウェイがやわらかい分、(ランが出ないので)距離が長く感じる」。それでもショット自体は好調で、とりわけドライバーの精度は高く、フェアウェイを数多くとらえる安定ぶりを見せた。

ラウンド後は打撃レンジで打ち込みを行った後、パッティンググリーンへ。午後にかけてわずかに長さを伸ばし、ボールの転がりを邪魔するグリーンの芝を警戒し「いかにフェースの芯で打つか大事」とパッティングのポイントを挙げた。

総ヤード数はノースコース6874ヤードに対し、サウスコースは7569ヤード。距離の差だけを見ても、いきなりハードな関門が待ち受ける。それでも精神状態は「リラックスと言うか、引き締まりつつあり、一番良い状態」と言う。「スイング全体がだいぶよくなってきた。ずっと同じロケーションの中で打つわけではないけれど、そういうものを良い意味で“無視”して『とにかく自分が良いショットを打てばいいじゃないか』と割り切っていける。明日それが出来るか、ですね」と落ち着き払った表情を見せた。

石川は2009年の「ノーザントラストオープン」でデビューを果たしてから、米ツアーのスポット参戦は今年で4年目。「ショットの精度を上げていこうと思っていたが、正直まだまだ。(欧米で)結果を残せていないので、飛躍的に変わったとはいえないかもしれない」。しかし「一番変化を感じているのは自分。見えないところの手応えはだいぶ違う」と、これまでに培った経験は決して小さくないと確信している。

「ゴルフ場でやるべきことはやったな、という感じ。明日良いプレーをすれば、そのままノースコースに良い流れを持っていけると思う」。人事を尽くし、その先についてくる“結果”は、その自信を飛躍的に大きくする可能性がある。(米カリフォルニア州・サンディエゴ/桂川洋一)

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