バースデーウィークの石川遼「全部環境は整った」
今週行われる「ANAオープンゴルフトーナメント」の大会3日目(9月17日)に20歳の誕生日を迎える石川遼。「10代から20代になるというのは特別な思いはないですが、誕生日はやはり特別な日だし、特別な週になると思う」と、バースデーウィークへの思い入れはひとしおだ。
しかし、今週はそれだけではない。11月にオーストラリアで行われる「ザ・プレジデンツカップ」の国際選抜チームメンバーのランキング上位10位以内に入れば、自動的にメンバー入りが確定するが、現在石川の同ランクは9位。ほぼその権利を手中にしているが、「キャプテン推薦の2枠はあるけれど、自分がキャプテンの悩みの種になったら申し訳ない。良いプレーをして、10位以内で自動的に選ばれるのがベスト」と、自力でその権利を確定させるつもりだ。
さらに、主催者がスポンサー契約を結ぶ企業とあって、「全部環境は整った感じですね」と、石川は気持ちを込めた。
開幕を翌日に控えたこの日の水曜日、プロアマ戦をラウンドした石川は、ショット時に「手首のリリースポイントが早くて、インパクトゾーンが短い」という自身の欠点を矯正するために、右手の角度を維持したままフォローで手首を返さない素振りを繰り返し、その動きを体へと覚え込ませる。また、グリーン上ではパターヘッドの上に(何もついていない)シャフトを置き、もう一方の端を胸で支えてストロークを行い、「手首を固めて肩のストロークで打つ」というイメージを膨らませていた。このパター練習は、海外の試合でヒメネスがやっていたのを見て今週試してみたという。
「バースデーウィークに仕事であるゴルフに打ち込めるのは、これ以上幸せなことは無いです」と石川。それに結果がついてくれば、申し分ない一週間となることだろう。(北海道北広島市/今岡涼太)