遼&薗田、キョンテ&ヤンに完敗「勝負にさえならなかった」
韓国・釜山近郊のチョンサンカントリークラブで開催中の日韓の男子プロゴルフ対抗戦「ミリオンヤードカップ」は2日(土)、ダブルス・フォアボール形式でのストロークプレーが行われ、石川遼は前日に続き薗田峻輔と最終組でタッグを組んだが、韓国のY.E.ヤン&キム・キョンテ組の前に大敗を喫した。
全員が自分のボールをプレーし、ペアで良い方のスコアを採用して18ホールでのスコアで争った2日目。「バーディが多い方が勝つと思う」とスコアの伸ばし合いを想定し、韓国ペアはその通りのラウンドを展開したが、石川組はその勢いに付いていくことができなかった。
出だしからキョンテに1番、3番とバーディを奪われ、劣勢を強いられた。石川は6番で第2打をピン手前50センチにつけるショットを見せバーディとするものの、相手は揺るがない。前半9ホールを終え、3打差をつけられて折り返すと、石川は13番(パー5)で2オンに成功。終盤の猛攻のきっかけを作りたかったが、6メートルのイーグルパットを外してグリーン上にガックリと膝をついた。
終わってみれば6バーディ、ノーボギーの「66」に対し、韓国ペアは11バーディ、1ボギーの「62」。この日行われた5つのマッチの中で最大となる4ストローク差をつけられる完敗に、「ぜんぜん勝負になっていない。情けなさすぎます」と自らへの怒りを必死に抑えながら言った。
フォアサム形式で争われた1日目に続き、今大会はこれで2連敗。「一番年下の僕たち二人が足を引っ張ってしまっている」と薗田と口をそろえた。幸い、先輩プロの戦いによりシングルスで争われる最終日は、同点で迎えることに。「とにかく自分のモチベーションを上げてやっていく。先に主導権を取れるようにしたい」と石川。日本の連覇のため最後に意地を見せたい。【韓国・釜山/桂川洋一】