遼、首位と5打差の静かなスタート
2011/05/12 19:35
国内男子ツアーのメジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」は12日(木)、兵庫県の小野東洋ゴルフ倶楽部で開幕。石川遼は1バーディ、1ボギーの「71」とスコアを伸ばせず、イーブンパーの37位タイで発進した。
初日の石川は午後スタート。大会前から降り続いた雨で重くなったグリーンに悩み、そしてアイアンショットに精彩を欠いて、なかなかバーディを奪えない苦しい展開となった。「5メートル以上のバーディチャンスが多かった」と10番から出ると、17番まで8ホール連続でパー。
そして折り返しの18番ではフェアウェイから残り185ヤード、6番アイアンでの第2打のショットをミスして右手前のバンカーへ入れてしまう。このボールが砂の中に埋まってしまい、第3打で出すことができず結局ボギーが先行した。後半2番(パー5)でフェアウェイからの第3打をピッチングウェッジでピンそばにピタリとつけたのがこの日、唯一のバーディ。「3番以降でもう2つ、3つ獲りたかった」と口惜しそうに語った。
石川は今週からこれまでのキャビティバックタイプのアイアンに代えて、新たにマッスルバックのアイアンを実戦投入。しかしこの日のショットのミスについては「あくまでスイングの問題」と強調する。「アウトサイドから入り気味になっているので、明日までに修正したい」とラウンド後もいつものように練習レンジへと向かった。
この大会は過去3年連続で予選落ち。決勝ラウンドに進んだ経験が無い。「そのままですが、予選通過は“通過点”にすぎない。あくまでも優勝するためにプレーする。予選のことを考えていてはこれから優勝争いできない」と頂点だけを見据えて戦う。