2011年 アーノルド・パーマーインビテーショナル

遼、まさかの“ダブルパー”で予選通過ならず

2011/03/26 02:51
残念ながら予選落ちの石川遼。レベルが高くなればなるほど1ホールの、1打の重みが大きく感じる

今季の米国男子ツアー第13戦「アーノルド・パーマーインビテーショナル」は25日(金)、フロリダ州ベイヒルGC&ロッジで第2ラウンドを行い、2オーバーの46位タイでスタートした石川遼は「77」とスコアを落とし、通算7オーバーで予選カットラインに3打届かず決勝ラウンド進出を逃した。

同大会2年連続の予選通過を狙った石川は、出だしの10番でフェアウェイから残り153ヤードの第2打をピン手前50センチにつけてバーディ発進。その後2つのボギーをたたくが、16番(パー5)では右サイドのフェアウェイバンカーからグリーン左まで運び、スコアを2オーバーに戻す。ショットが最高の調子とはいえない中で、なんとか予選通過圏内でハーフターンに入るかに思われた。

しかし折り返しの18番パー4。石川は悪夢を見る。ドライバーでのティショットを左に曲げ、痛恨のOB。さらにティショットを打ち直してからのフェアウェイから残り191ヤードの第4打は大きく、グリーン奥のバンカーにつかまってしまう。左足下がりの難しいライからの第5打はバンカーから出ただけで、手前のラフへとポトリ。さらに続くアプローチもラフから出ず、結局7オン1パットの「8打」、“ダブルパー”とし大きく後退した。

「ここまでは何だったのか、というくらい台無しにしてしまった」

最悪の流れで迎えた後半開始の1番からは3連続ボギー。パー5の4番から2連続バーディを奪うが、予選カットラインは既に遠くへ。「4番からのショットはほとんどミスが無かった。本当に遅かった」と半ば放心状態で振り返った。

2週間後に迫った「マスターズ」前の自身最後の試合は、1ホールに泣かされ予選落ち。今週末にもジョージア州オーガスタに入る。3度目の挑戦となる大舞台へ、急ピッチで最終調整を進めていく。

2011年 アーノルド・パーマーインビテーショナル