2011年 トランジションズ選手権

遼、ドライバー復調も暫定68位タイで発進

2011/03/18 10:50
早朝の霧の中で練習する石川遼。2日目は暑さが気になる午後スタート

米国男子ツアー「トランジションズ選手権」が17日(木)、フロリダ州イニスブルックリゾートで開幕。石川遼は第1ラウンドで4バーディ、4ボギーの「71」でまわりイーブンパーの68位タイでスタートした。

早朝の霧のため1時間10分遅れでスタートした初日。10番から出た石川は、11番(パー5)で2オンに成功しバーディを先行させた。16番から2連続ボギーをたたくが、折り返しの1番(パー5)からは2連続バーディ。1番では残り111ヤードの第3打をピン右1メートルにつけ、2番では6メートルを沈めた。

しかし前半は重めのグリーンにわずかにタッチが合わずバーディパットをショートしてチャンスを逃す場面も。6番ではグリーン右手前から、最終9番ではグリーン奥からのアプローチをいずれもミスしてボギーとして結局イーブンパーで初日を終えた。

「今日はドライバーに助けられて、安定したプレーができた」と石川。前週の「WGC キャデラック選手権」では3日目まで16位タイにつけていたが、最終日に42位まで失速。その最たる原因が、ドライバーショットの不調だった。ティショットでフェアウェイをとらえたのがわずか2ホールだった。しかしこの日はフェアウェイキープ率69.23%。ドライバーからリズムを作っていく本来の持ち味は取り戻しつつある。

同コースはティグラウンドから230~300ヤード地点に、ハザードが設けられたりフェアウェイが絞られているホールが特に多く、ドライバーを握らない選手も多い中「攻める前提で進めれば、上位に行けるという考えでやりたい」と3年連続の出場となる大会でも、自らの信条を貫く。

上位進出を狙う大会で、イーブンパー発進は予選カットラインのボーダーライン上。「なんとか明日もくらいついていきたい」と正念場での力が問われる第2ラウンドとなる。

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