遼、ダボ&イーグルで33位タイに終わる
国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の最終日。通算2オーバーの33位タイでスタートした石川遼は、1イーグル、1バーディ、1ボギー、1ダブルボギーとスコアを伸ばせず、順位も変動なし。33位タイで4日間の戦いを終えた。
前日、序盤からバーディを奪いたいと話していた石川だったが、1番から7番までバーディを奪うことができずパーセーブを繰り返した。すると、8番ではティショットを右の林に入れてしまい、2打目は上空の隙間を見つけてグリーン方向を狙った。しかし、密集する枝に当たったボールはもう一度林の中でそれも木のすぐ前。
左打ちで前方のラフに出すのが精一杯で、このホールをダブルボギーとしてしまった。そして後半最初の10番の第2打、149ヤードに8番アイアンを手にすると、直接カップインさせるイーグルを奪った。石川のプレーを見に訪れた多くのファンからは悲鳴のような歓声がこだました。
「あのイーグルで勢いに乗りたかったのですが、その後もバーディパットをショートしてしまったり、ショットが良くなってきたのにパッティングが決められませんでした」と、この日のラウンドを振り返る。
決勝ラウンドに入り、ショットは良くなってきた石川。後半は大きなミスショットはなかったが、15番でボギーを叩き、最終18番パー5は2オンに成功したが、5mのイーグルパットは決められずにバーディフィニッシュとなった。
「来週のコースは好きですね。フェアウェイは広いですし、林はないですし。来週は今週以上に気持ちよくドライバーショットを振っていけると思いますので、そういう意味で、ショットのタイミングであり、グリーン上のタッチがあってくれば、また優勝争いに加わることが出来ると思います。気持ちを切り替えて、これから高知に行きたいと思います」。
賞金王争いでは首位のキム・キョンテが今回2,000万円積み上げたため、石川は3,200万円を追いかけることになる。この争いを最終戦に持ち越すためにも、次戦は優勝争いが必須になりそうだ。