2010年 ダンロップフェニックストーナメント

遼、瞑想から起死回生の連続バーディ!

2010/11/19 17:25
12番でダブルボギーを叩いた直後、前組待ちの間しばし考え込んでいた石川遼

2年連続での賞金王獲得には、国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」で優勝もしくは上位に入りたい石川遼が、スコアを伸ばせず苦しんでいる。4オーバー58位タイで迎えた2日目は、スタートの1番からバーディチャンスにつけるショットを連発。

4番まで5m以内のバーディパットが決まらず我慢のゴルフとなるが、5番でフェアウェイセンターのバンカーからの2打目をピンの左1mにつけてバーディを奪った。8番では3番ウッドでのティショットはヘッドのトウ側に当たるミスショット。しかし、結果的に230ヤード先のフェアウェイ中央を捉え、2打目はピンの右50センチにぴたりとつけた。

この時点で2オーバーまで挽回し、予選通過は問題ないかと思われたが、10番で3パットのボギーを叩くと、12番ではティショットを左の林に打ち込み、2打目はまともにクラブを振れる状況ではなく、このホールでダブルボギー。予選落ちのピンチが訪れてしまった。

しかし、続く13番までの待ち時間に、選手用のトイレの前で壁に寄りかかって瞑想をしていた石川。「とにかく落ち着きたくて。バーディやパーの後ならいいんですけど、ボギーや今日のようにダブルボギーの後に時間が空くと過ごし方が難しいですね。あの時間帯が一番辛かった」と話す石川。ここで気持ちを入れ替えて終盤のホールを迎えた。

16番で2打目をピンの右80センチにつけてバーディを奪うと、17番パー3でもバーディ。最終18番はティショットを右の林に打ち込むが、2打目で前方の空間を抜いて脱出し、バーディチャンスを逃すパーでホールアウトした。

「18番の2打目が木に当たっていたら、予選落ちになると思っていました。抜けた瞬間、これで予選を通過できると思いました」。石川にとっての最低条件、予選通過は果たせたが、現在首位の池田勇太とは12打差。残る2日間、少しでも差をつめたいと話すが、3日目に爆発的なスコアをたたき出すことはできるか。

2010年 ダンロップフェニックストーナメント