遼、スコアを1つ伸ばし最終日へ望みをつなぐ
中国・上海にあるシャーシャンインターナショナルGCで開催されている世界ゴルフ選手権の第4戦「WGC HSBCチャンピオンズ」の3日目。石川遼は4バーディ、3ボギーとスコアを1つ伸ばして通算2アンダー、23位タイで最終日に望みをつないだ。
雲ひとつ無く晴れ渡った絶好のゴルフ日和。「3日間の中で一番難しいピンポジションだったが、ショットの状態が良かったのでピンを狙っていった」という石川は、スタートホールの1番から、8番アイアンで絶好のバーディチャンスにつける。惜しくもバーディパットを外し、パーとした後は、6番まで連続パーとした。続く7番では待望のバーディを奪い、波にのると思われたが、8番、9番で連続ボギーをたたき、前半を1オーバーで折り返した。
後半の11番でアイアンショットをピン手前5mにつけ、バーディを奪うと、14番、16番とキレのあるアイアンショットがピンにからみ、バーディとした。最終18番パー5ではバーディが期待されたが、ラフからの2打目を今日から入れた0番アイアンで2オンを狙うかどうかの選択で、3オン狙いに切り替えたが、3打目が2段グリーンの下にのり、パーパットがカップに蹴られて惜しいボギーとしてしまった。
「一緒にまわった選手(Y.E.ヤンとH.メイハン)とショットの差は感じなかったが、アプローチやパターではあたりまえのように1ヤードきざみでピンに寄せているように見えたし、まだまだ学ぶことがあった」と引き続きアプローチの重要性を実感。試合後は入念にアプローチ練習を行っていた。
「1日4つ、4日間で16個のバーディをとることを目標にしている」と語る石川は、最終日の明日は6つ以上のバーディを目指すという。「この3日間、ドライバーやアイアンのショットの調子がいいのに、バーディパットが決まらずに我慢し続けているから、明日はかみあってパターが入る予感がする」。首位とは12打差と差がついているが、猛チャージでどこまで順位をあげられるかが期待される。