遼、13番で痛恨のダボ・・・逆転は叶わず
2010/07/25 18:38
「セガサミーカップ」最終日を、首位に7打差の通算6アンダー、18位タイで迎えた石川遼。逆転優勝に向け、前半9ホールで2桁アンダーまで伸ばすことを目標に掲げる中、序盤はその言葉通りの滑り出しを見せる。
2番パー3では、右手前3メートルを沈めてバーディ先行。続く3番パー5でも3打目を1.8メートルにつけ、連続バーディを奪う。その後はバーディチャンスを惜しくも逃し続けたが、9番パー5で3オン1パットのバーディ。目標に1ストローク届かないものの、首位に4打差に迫る通算9アンダーで後半へ折り返した。
だが、後半に入り流れは急変。特に「13番のセカンドが、今週の僕を物語っていました。ここだ、という1打で流れを良い方向に変えられず、むしろ悪い方向にしてしまった」という13番パー5。フェアウェイからの2打目はダフり気味に入り、グリーン手前の池へ。ここでダブルボギーを叩き、逆転優勝の可能性を自らのミスで消してしまった。最終的に通算5アンダーの28位タイで終了。バーディ、イーグル数をポイント換算してトップを争う『長嶋茂雄賞』も逃す結果に終わった。
「ショットに集中するよりも、スコアを伸ばしたい気持ちが強くなってしまった。スコアを伸ばしたいと思う焦りもあったと思います」と、痛恨の13番を静かに振り返る石川。「今週は、上体の力まかせで飛ばしにいこうというショットが多かった。もう少し調整して、来週を戦いたいです」と課題も口にした。現在はショットの修正を合わせ、今週はパット矯正のためにクロスハンドにも初挑戦。さらなる進化に向けて、今は自分自身とも戦っている状態と言えるだろう。