遼、スコットランドの洗礼を受け、56位タイで終える
2010/07/12 01:26
「バークレイズ スコットランドオープン」最終日、優勝争いから遠く離れた位置でスタートすることとなった石川遼にとっては、中盤から突如強く吹き始めた風速15m/秒を超す風は、自身の経験、そして次週に向けて絶好の準備の機会となった。
この日の石川は、1番、2番と連続ボギーを叩いたものの、続く3番パー5で花道から残り30ヤードを52度で直接沈めてチップインイーグルを奪い、一気に借金を帳消しとする。しかし、湖沿いに出た6番付近から、左から右の湖に向かって強烈な風が吹き始める。そんな中、フェアウェイからグリーンを狙った石川の3打目は、ピンの左20ヤード付近を狙い、風に乗せてグリーンに落とすナイスショット。続く7番のティショットも、ドライバーで風に負けない低いストレートボールでフェアウェイセンターをキープした。
「風に対しては、手応えを感じられました。これくらいの風が吹いても、これからはそんなにびっくりしないんじゃないかなと思う」と石川。この日は1イーグル、10ボギーの「79」とスコアは崩したが、「全体的にはそんなに悪いラウンドでは無かった。最後の微妙な距離のパーパットが3日続けて決まってくれて、グリーン上でもっと粘れていれば、ボギーの数はもっと少なくできたと思う」と、課題はグリーン回りに絞り込んだ。
今週は0番アイアンを実戦投入し、「自分が良いスイングをして良いコンタクトが出来れば、かなり使っていけるクラブ」と、新たな武器も手に入れた。次週はいよいよセントアンドリュース。昨年、プライベートで1ラウンドしたという石川は、「月曜日から毎日18ホール回りたい。ショットに関してはコースに集中できる安定感にしたい」と、さらなる準備を積み重ねて、聖地へと乗り込んでいく。