2010年 バークレイズ スコットランドオープン

遼、安定感あるゴルフで首位と2打差の5位タイ発進!

2010/07/09 04:32
0番アイアンでティショットを放つ石川。この日、ティショットでフェアウェイを外したのは、セミラフが1回とワンオンを狙った14番の2回だけ

スコットランドで開催されている欧州ツアー「バークレイズ・スコットランドオープン」の初日、13時30分スタートの石川遼は、スタート前の練習場で決断を下した。それは、この欧州遠征用に用意されたロフト16度の0番アイアンをバッグに入れ、代りに3Wを抜くこと。2Iも使う為、5Wもバッグには無い。この日の石川は、自身初となるウッド1本の構成でコースへと出た。

同組となったのはフィル・ミケルソンカミロ・ビジェガス。世界の一流選手とのラウンドとなったが石川は落ち着いたプレーを見せる。385ヤードの4番パー4でティショットに0番アイアンを使ってフェアウェイをキープすると、2打目でピン下3mにつけてバーディ奪取。6番パー5では、50㎝のパットを外してボギーとしたが、8番ですぐにバーディを取り返す。

11番パー3では、ティショットを左奥のラフに外し、2打目のロブショットもグリーンに届かない。この日1番のピンチとなったが、ラフから残り7ヤードを直接沈めるチップインパーで、この難局を凌ぎ切った。

13番パー5では2打目に0アイアンを使ってグリーン左手前ラフまで運ぶと、アプローチを3mにつけてバーディを奪う。強いて挙げればこの第2打は3Wで打っていたらグリーンに載っていたかもしれないと振り返った石川だが、「そこで2オンすることがすべてじゃない」と、自らの決断を支持した。

14番では80㎝、17番では7mを沈めてバーディとし、最終18番も2打目をグリーン奥に外したものの、きっちりとアプローチを寄せてパーセーブ。結局この日は5バーディ1ボギーの「67」、通算4アンダーで首位と2打差の5位タイと狙い通りの好発進を果たした。

「一番不安で、大切なポイントはパッティング。今日は6番で短いのを外してしまったけど、パッティングもすごく良くなっているし、今日は自分自身に安心感を与えられた」と自己評価。「スコア的にはこれ以上無い良いスコア」と、初日の結果を喜んだ。

それでも、石川が目指すものは先にある。「僕にとっては最終日の18ホールに体力、精神力を維持出来るのか。その勝負に加わる為に、あと36ホールをプレーしたい」。初日の課題はクリアしたが、それだけではまだ満足できない。

2010年 バークレイズ スコットランドオープン