遼、調子は上向き「上位でプレーすることが大事」
2010/07/08 09:09
スコットランドで開催される欧州ツアー「バークレイズ スコットランドオープン」開幕を翌日に控え、この日はプロアマ戦に参加した石川遼。海外でプロアマに出る機会はそう多くはないが、「すごく楽しんで出来たし、終わった後のパーティではバークレイズ・アメリカの社長さんともお会いできた。日本では自然に出来るけど、海外でこういう経験はなかなか無いので、貴重でした」と、大会関係者との交流を通しても海外ツアーの水に徐々に馴染み始めている。
この日は晴れ間が覗いたかと思いきや、突然雨が降り始めるなど、スコットランド特有の変わりやすい天気。それでも、「昨年のターンベリーの経験もあるし、少しずつ慣れてきています」と、天候も石川にとっては大きな問題ではない。
「ショットの感触は、今週に入って毎日良くなっていて、今日が一番良かった。勝負はグリーン上になると思う」と石川は言う。ロックロモンドのグリーンは、ベントにポアナが混じったもので、「全米オープンと同じような転がりをする」と、不規則な芝目がシビアなパッティングを要求する。「特に1~2mのショートパットがかなり重要になってくる」と警戒感を示した。
予選2日間は、ホストプロでもある世界ナンバー2のフィル・ミケルソンと、カミロ・ビジェガスという注目組に入った石川。「3人の中で僕が一番注目度が低いと思うので、そういうものを味方につけて、しっかり自分の世界に入りたい」と謙虚に話すが、自身の課題とする体力、精神力の強化には上位でプレーすることが一番の特効薬だということも分かっている。
「まずは初日、2日目と上位でプレーすることが大事だと思う」。今の石川にとっては、予選通過は最低条件に過ぎないのだ。