有村は10位に後退 パットに苦しみ「一生バーディが獲れないかと・・・」
2012/09/22 18:20
宮城県の利府ゴルフ倶楽部で開催されている、国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」の2日目。首位を3打差で追う有村智恵は、前半アウトはすべてパーと伸び悩んだものの、後半14番から3連続バーディを奪取。3バーディ、ノーボギーの「69」、通算5アンダーの10位タイに踏みとどまってホールアウト。首位に5打差で明日の最終日を迎える。
初日に球筋が安定しなかったショットは、「今日は問題のないところまで来ていて、フェアウェイはほとんど外していない」と一夜にして復調。次々とバーディチャンスを演出したが、この日はパットが足かせとなった。スタートホールの1番から3m、1.5m、3mといずれもチャンスを逃すと、4番(パー3)では2.5mがカップに蹴られ、さらに9番では2mがカップの縁を一回転。前半9ホールだけで17パット、「このまま一生、バーディが獲れないと思った」と有村も苦笑するしかない展開だった。
「プレー中はいつも聞こえないのに、今日はギャラリーの方の溜息が聞こえた」という重い空気から、ようやくスコアが動いたのは後半14番(パー5)。2mがカップに吸い込まれ、キャディと笑いながらのグータッチ。「1つ獲れたことで、スムーズにパットできるようになった」と、15番で3m、16番で1.5mと3連続バーディを奪い、何とか上位に名前を残した。
首位とは5打差と離されたが、冴えを取り戻したこの日のショットに限れば、ビッグスコアへの準備は整っている。「パットさえ噛み合えば・・・。今日は気の済むまで練習をしたい」と、足早に練習グリーンに足を運んだ。(宮城県利府町/塚田達也)