首位の有村、五輪戦士に刺激 「困難な状況でも絶対に逃げない!」
2012/08/03 17:23
国内女子ツアー「meijiカップ」が、北海道にある札幌国際カントリークラブ島松コースで開幕。気温22度、青空の広がる爽やかな天気で迎えた初日、有村智恵は7バーディ、2ボギーの「67」をマークし、単独首位の好スタートを切った。
今大会、2008年に有村は「63」のコースレコードを記録している好相性のコースだ。“練習の虫”と呼ばれるほど、人一倍熱心であることは有名だが、その有村にとって、このコースの最大の魅力は「練習環境が整っていること」と明かす。そのため、いつもよりも多く練習を行い試合に入ることからも「良いイメージ、いい状態で入れる」と好スタートの理由を語った。
「このコースは技をたくさん持っている選手が強い」と有村が言うように、アプローチひとつとっても様々な攻め方が必要となる。「グリーンは小さく、転がるので、私は球を上げるショットで攻めました」と、多彩なショットでコースの要求との噛み合いを見せた。
連日のオリンピック報道。競泳男子200メートル平泳ぎで銅メダルを獲得した立石諒と親交がある有村は「一旦は諦めそうになったことも知っていて、でも周りの支えでオリンピック出場の夢を追いかけて、きちんと結果を出したことは素晴らしいと思う」と、彼の活躍に大きな刺激を受けたという。「自分も4年後のリオに出られるチャンスはあるかもしれない。そこを目指すためにも、今はそこを目標として良い状態に持っていければいい」と思いを巡らす。
「世界で戦っている(オリンピック)選手と比べたら、今の自分の緊張感なんて比べものにならない。明日はどんな困難な状況でも絶対に逃げない」と、昼夜世間を賑わしているロンドンオリンピックで活躍中の日本戦士に負けじと、有村は北の大地で今季3勝目を狙う。(北海道北広島市/糸井順子)