有村、イーグルに笑顔も「目標スコアに届かなかった・・・」
2012/06/22 20:18
千葉県のカメリアヒルズCCで開幕した「アース・モンダミンカップ」の初日。雨天によるスタート時間の遅延で11時39分にティオフした有村智恵は、1イーグル、3バーディ、1ボギーの「68」をマークして、4アンダー、6位タイの好スタートを切った。しかしこの順位にも「目標スコアに届かなかった」と表情は曇りがち。「今日はティショットが思うようにいかず、ラフからの距離感も合わなくてチャンスにつけられなかった」と反省の弁ばかりがこぼれた。
その理由は、開幕前日に優勝スコアに話が及び「15アンダー」と予想していた有村。その数字は決して爆発的に出るものではなく、「こつこつと1ホール1ホールを積み上げる」ことに重点を置いて挑んだ初日だった。「(15アンダーという)高い目標を置いているからには、今日以上のスコアを出していかないと上位で戦えない」と自分に言い聞かせるように淡々と語った。
この日は中盤までに3つのバーディを奪うが、16番(パー4)をボギーとしてしまう。迎えた最終18番(パー5)ではセカンドショットをグリーン手前ラフ、ピンまで約25ヤードまで運ぶと、そのアプローチショットを直接カップインさせイーグル。ボールがカップに吸い込まれた瞬間、この日1番の笑顔を見せ、ガッツポーズで喜びを表現した。
「バーディ合戦となる今週、やはりバーディとイーグルの差は大きい。最後にいい終わり方ができたけど、明日、あさってで今日の分を取り返しにいく」。先週の「ニチレイレディス」で1打及ばず2位タイフィニッシュ。その1打に泣いた悔しさの分も含め、有村の頭には優勝の二文字しかない。(千葉県袖ヶ浦市/糸井順子)