優勝を狙える位置も、藍は満足せず
2006/11/04 18:00
「18ホール通して良い流れだった」と振り返る宮里藍だったが、その顔に満足そうな様子は全く感じられなかった。
3アンダー6位タイからスタートした宮里は、チャンスとなる出だしのパー5でバーディを獲れなかったが、「かえって気持ちを締められた」と言う。そして迎えた3番からの3連続バーディ。さらに後半に入っても要所要所でバーディを重ね、結局6バーディ2ボギーの68。1日4アンダーの目標をクリアして、今週も優勝争いの中に身を置いている。
しかし、もはやそんなことで満足するような選手ではない。
「4アンダーはギリギリの目標。(アメリカツアーでは)自分がどんなに伸ばしたと思っても、もっともっと伸ばしていかなければならない」と、アメリカツアーメンバーとして戦う常識を口にした。
上位混戦。その中には百戦錬磨のウェブやアニカももちろん名を連ねる。そして、そんな彼女達が「勝つ準備は出来ている」と発言した事を記者から聞かされると、「最初から勝てないと思って試合に臨む人はいない。明日のティーグラウンドに立ったとき、気持ちも何もかも全て整った状態で立ちたい」と、いたって冷静に、そして自分らしく答えた。
今週は日米共同開催。 明日は"アメリカツアーメンバー"として戦う宮里藍が見られそうだ。(文:安藤幸代)